こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
発達障害の特性があったり、発達障害の傾向があると感じているあなたは、
仕事でつまづいたと感じたときに、自分を責めてしまっていませんか?
- まわりの人は皆、当たり前にできていることが、自分には難しかったり、できないと思ったりする。できない自分には価値がないんだ・・・
- 早めに取り掛かろうと心がけているのに、つい先延ばししてしまう。みんなはできているのに、締切りにいつも遅れてしまう私はなんてダメな人間なんだ。
- どうしてこんな簡単なことができないんだろう?私はいない方がいいのかな?
- また上司に怒られてしまった。オレばかり怒られていて、ここには居場所がないと感じる。
このようなつらい気持ちをかかえて、今日も仕事をしているのではありませんか?
どうしてもつらいと感じる時は、しっかり休むことが大切なこともあります。
まずは、できないことがあったり、失敗したりすることがある自分も自分だよなぁ、と自分のネガティブなところも認めてあげてください。(自分のネガティブな部分も、自分の一部と受け入れられている状態のことを自己受容感といいます。)
どうしても苦手なことやできないことがあって、仕事でミスをしてしまうことがあったり、まわりの人に迷惑をかけてしまうこともあるかもしれませんが、自分を責める必要なないのですよ。
自分を責めることには全く意味がないのです。
反省は5分間だけはして大丈夫です。
自分を責めるくらいなのであれば、次にどうしたら良いのかを考えることにエネルギーを使いましょう。
発達障害の特性や発達障害の傾向で仕事に支障があると気づいたら、
スキルトレーニングなどの対策をしたり、周囲の方に伝えることができるのであれば伝えて協力してもらったり、仕事のやり方を工夫したり、仕事を別のものにしたりすることもよいのかもしれません。
どんな人にも、存在自体に価値ががあるのです。
あなたの価値は、仕事ができるできないに関係はありません。
自分を責めてしまう、自分には価値がないと感じてしまう理由は、
- 仕事ができなければならない
- 上司の指示通りやり遂げなければ価値がない
- 周りの人並みに同じことができなければならない
- 締め切りは守るべきだ
といったような、「~すべきだ」、「~でなければならない」といった判断基準をももっているからなのです。「~すべきだ」、「~でなければならない」といった判断基準はあまり強く持っていると、その基準を満たしていなければ自分を苦しめてしまうのです。
この判断基準のことを【観念】といいます。観念は主観的なものごとのとらえ方です。この観念は、無意識なので、自分ではなかなか気づくことができません。なので、まずはこのあなたの中の観念に気づくことからはじめましょう。
この観念に気づいたら、自分を苦しめる観念であれば、自分を幸せにする観念に修正していくことによって、楽に生きられるようになりますよ。
『完璧にできないといけない』『人と同じでないといけない』という観念を持っていると、必ず自分を苦しめることになるのです。なぜなら、それは絶対に無理なことだからです。
無理なことをめざそうとしているから苦しむことになるのです。
あなたを苦しめることになる観念から、あなたを幸せにする観念に変えていきましょう。
【自分を苦しめる観念】から【自分を幸せにする観念】に修正する例
- 【自分を苦しめる観念】 ⇒⇒⇒ 【自分を幸せにする観念】
- 仕事ができなければならない ⇒⇒⇒ 仕事は完璧にできないこともある 仕事でできないことがあっても、私の価値は変わらない
- 上司の指示通りやり遂げなければ価値がない ⇒⇒⇒ できれば上司の指示通りにやり遂げられたいいけど、できないときもある できないことがあっても私の価値は変わらない
- 周りの人並みに同じことができなければならない ⇒⇒⇒ 人と同じでなくても良い できないことがあっても私の価値は変わらない
- 締め切りは守るべきだ ⇒⇒⇒ 締め切りは守れることが理想だけど、どうしてもできないこともある 守れなくても私の価値は変わらない
仕事ができていてもできないことがあっても、あなたの価値は変わりません。
発達障害の特性で苦手なことや難しいと感じることは、スキルトレーニングで克服するという方法もあります。得意なこと不得意なことは誰でもあります。
あなたの価値は、仕事ができるかできないかでは決まりません。
あなたがどのような状態であろうと、あなたには価値があります。
あなたがつらさを抱えて生きていくのか、幸せに生きていくのかは、あなたどんな観念を持っていくのかで決まります。
どうせ生きていくのであれば、幸せに生きていく方がいいと思いませんか?
あなたが今どんな状態であっても、あなたがこれから幸せになると決めれば、幸せになることができます。
あなたのことを応援しています。