こんにちは。発達障がい支援センターの水野幸子です。
発達障害のあなたは、いつも何かに追われているという感覚がありませんか?
・仕事の期限
・友達との約束
・サークル活動
・趣味でやりたいことがたくさん
あれもやりたい、これもやりたい、のやりたいという気持ちが強い時はまだいいのです。
発達障害のあなたが、自分から進んでやりたいことが沢山あるのはいいことです。
やらなくちゃは黄色信号
この「やりたい」が、「やらなくちゃ」に変わってくると、黄色信号。注意が必要になってきます。
やりたいこととは、やりたければやるし、やらなければやらない、と発達障害のあなたの気の向くままに取組めるゆとりがあります。
やるか、やらないかを自由に決めることができる、選択ができるのです。
そこに、「やらなくちゃ」という気持ちが出てくるということは、義務化していることになるのです。
やりたい気持ちも強いけど、楽しんでやる、当たり前にやるという習慣化されたものでもなく、やることへの責任が出てきています。
自由も責任も大切です。
何かに取組むことには、人生には自由と責任が1セットです。
例えば、食べたいだけ食べるという自由を選べば、太る、健康を害するという責任を負うことになります。
ですので、やらなくちゃという気持ちから、発達障害のあなたがトイレ掃除をすれば、トイレが気持ちよく使えるという嬉しいことが出来てきます。トイレ掃除後の時間を自由に使うことができます。
発達障害のあなたが、やらなくちゃ と思っている気持ちにどのくらい面倒だな、嫌だなの気持ちが入っているのかを見つめることができるといいですね。
100点満点で、やりたいが30点。面倒だなが70点。というように点数をつけると分かりやすいですよ。
この場合、70点の面倒だなが やらなくちゃ という気持ちの元になっているのですね。
やらなければならないは赤信号
「やらなくちゃ」が「やらなければならない」に変わってくると赤信号。危険です。
発達障害のあなたが、義務化、ノルマ化していることになるからです。
やらなければならない、がどんどん増えていくと発達障害のあなたは苦しくなってきます。
やれないことに焦りが出てきて、思うように進めることができません。
思うように進めることができないと、やりたくないという気持ちが強くなっていきます。
やらなければならないと思っていることなのに、やりたくなくて取り組むことができない状況になってくると、発達障害のあなたはあなた自身を責め始めます。
・やれない自分はダメなんだ
・やれない自分が情けない
・やれない自分は価値がない
と、発達障害のあなた自身を否定する気持ちで自分自身を追い詰めていくことになるのです。
発達障害のあなたに、毎日の生活のなかで何かに追われて、なんだかいつも焦っている感覚があるのなら、赤信号が点滅しているかもしれません。
何に焦っているのか見つめてみましょう。
そして、どんな気持ちが何点あるのか分析してみましょう。
本当に行う必要のあることなのか考えてみましょう。
やる必要があることだと分かったときは、焦るのではなく、楽しんでやると宣言しましょう。
何をするにしても、やらなければと突っ走ってしまいがちなあなたは、深呼吸をしてから取り組むようにすると、心が落ち着いて焦りが少なくなっていきますよ。
焦らずに、自分のペースでやることが、一番の近道です。
自分で自分を見つめるのは難しいと思ったあなたは、いつでも発達障がい支援センターの心理カウンセラーが寄り添います。
1人ではないということを、覚えておいてくださいね。