こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。
あなたは仕事を見つけようとする時、どのような基準で働くところを探しますか。
発達障害があると、苦手なことが多いことから、自分にもできる仕事、自分に合った仕事を見つけようとする意識が強くなります。
コミュニケーションが苦手だからなるべく人と関わらない仕事にしようとか、複数のことを同時にするのが苦手だから単純作業ができる仕事を見つけよう、となります。
自分に合った仕事だけができるのならそれがいいのですが、苦手だと思っていることもやらざるを得ない場合には、苦手なことのなかでも何が苦手なのかを具体的にしておくと、少しでも負担を軽くすることができます。
たとえば、人と関わるのが苦手だから接客は無理と思っていても、しっかりした接客マニュアルがあれば、その通りにやっていけば問題なく働くことができたりします。
発達障害がある人は、その場で考えながら行動することが苦手でも、何をやるかがはっきりわかっていれば決められたことを決められたとおりにやることは得意だから力を発揮できるということがあります。
人と関わることが苦手でも、マニュアル通りの対応なら何の問題もなくできるということがあるのです。
もちろん、イレギュラーなことが起きた時に対応できないということは起こりますが、それも何かが起きた時に誰に連絡して助けを求めるのかを決めておくなどすることで、多くの場合には対応できます。
もともとが人と関わるのが苦手だと長く続ける仕事として接客業を選ぶのは簡単なことではないかもしれませんが、人と関わる経験を積んだり、当面の生活費を稼ぐための仕事としてやってみるには、自分にできる対応方法を見つけておくことで、仕事を探す際の選択肢を広げることができます。
こんな時はどうすればいいのか、どう考えればいいのかがわからない、という時はぜひカウンセラーに相談してみてください。