こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。
発達障害がある人の中には相手の話を聞くのが苦手、言っていることが理解しづらい、メモを取るのが苦手という方がいて、人とのコミュニケーションがうまくいかずに仕事でも苦労することがあります。
相手が何を言っているのか分からないままだと、相手は伝えたつもりでいるのに実際には伝わっていないので、トラブルが起きることがあります。
相手の話を理解できるようにする一つの方法として、相手が言った言葉を繰り返す、おうむ返しをする、という方法は有効です。
聞き取りにくかった単語や、大事だなと思う言葉を、繰り返すのです。
たとえば、「これを右に置いて」と言われたら、「右ですね」と言います。
そうすると、お互いが同じ認識を持っていることが確認でき、繰り返すことで自分の記憶にも定着しやすくなります。
慣れないうちは「相手の話をさえぎって大丈夫かな」「おうむ返しするタイミングがつかみにくい」「わかっていないと思われるのが恥ずかしい」といった思考が働いて簡単ではないと感じるかもしれません。
それでも、ただ相手の言葉を繰り返せばいいので、質問したり自分の意見を言うよりはずっと簡単なので、慣れればできるようになります。
コミュニケーションが苦手で言われたことができない、という問題は、この方法で改善できることがあります。
こんな時はどうすればいいのか、どう考えればいいのかがわからない、という時はぜひカウンセラーに相談してみてください。