なんで特別なの?
こんにちは、発達障がい支援センターの水野幸子です。
涼しくなってきましたね。
というか、朝晩は小寒くなってきたと感じるようになってきました。
あなたのお住いの地域はどうでしょうか?
発達障害のお子さんは、学校という集団生活をする場では、なじめないことがありますよね。
特性に多動性があるお子さんであれば、クラスメートと同じように1時間(1コマ)の授業、おとなしくイスに座っていることが難しいです。
1時間(1コマ)の授業は、45分から60分と学年によって違いますよね。
小学校は45分です。
6年生のお子さんはできても、1年生のお子さの場合、定型発達のお子さんでも苦痛を感じるお子さんはいます。
1日の授業数が4時間(4コマ)としても、1日180分(3時間)、先生に言われる行動をしなくてはいけません。
1週間で900分(15時間)にもなります。
1日の授業数が6時間(6コマ)にした場合は、1日270分(4.5時間)
1週間で1,620分(27時間)になります。
学校の生活は、授業だけではありません。
朝と帰りの会、掃除、給食と他の時間もあります。
この長時間は、発達障害のお子さんにとっては苦痛になります。
苦痛なのに、先生に注意されて、怒られることが続けば、
お子さんにとって、学校はさらに苦痛な場所となります。
発達障害のお子さんは、わざと違う動きをしているわけではありません。
発達障害のお子さんは、怒られることも、注意されることも、もちろん嫌です。
自分は何もしていないのに、
なせ怒られるの?
なぜ注意されるの?
と思っています。
先生やクラスメートが
なぜ、じっとしていれらないの?
なぜ、同じように行動できないの?
と思っているのと何も変わりません。
お互いに体感していることが違うのです。
分かり合いたくても、分かり合えません。
どちらの気持ちもわかる誰かが橋渡しをしてくれなければ、お互いを理解することができないのです。
今は、人数の割合が定型発達の子の方が多いので、支援をしてもらうのは発達障害のお子さんとなります。
発達障害のお子さんが、定型発達のお子さん、大人の社会で自立して生きていけるように、支援を受ける必要があるのです。
お子さんが幼い時は、お友達から、特別扱いされていると言われるかもしれません。
例えば、発達障害のお子さんの状態によっては、集団登校で学校に行くときに、親御さんが同行する必要がある場合があります。
親御さんが同行することを、うらやましいなと思う定型発達のお友達がいれば、
「なんで、ずるいよ」と言われることもあるでしょう。
発達障害のお子さんも、支えている親御さんも、特別だねと言われることに、ずるいと言われることに、傷つくこともあるでしょう。
ですが、特別と支援は違います。
支援は発達障害のお子さんが、自立していけるようにするために大切なことです。
幼いお友達には理解できないかもしれませんが、親御さんが傷ついて落ち込まないよにしていきましょう。
大切なことは、発達障害のお子さんの現状が、お子さんにとって生活しやすい状況になっていること。
楽しいと思っていられることです。
その中で、発達障害のお子さんにあった支援やトレーニングをしていきましょう。
もし、親御さんが、発達障害のお子さんのことで何かを言われた時に、
・とても悲しくなる
・ショックを受ける
・涙がボロボロ流れる
と感情が大きく動くときは、お子さんが発達障害であることを、本当の意味で受け入れることが出来ていないからかもしれません。
親御さんがご自身を責めているからかもしれません。
無意識にずっと気持ちをピーンと張り続けていませんか?
身体にも力が入っていませんか?
発達障害のお子さんには、親御さんが必要です。
親御さんがお子さんにとっての安心できる場所なのです。
ですので、発達障害のお子さんのことだけではなく、ご自身のことも大切にしてくださいね。
地域や学校の支援を、遠慮することなく受けていきましょう。
相談していきましょう。
それでも、どうしたらいいのかわからない、と落ち込む時がありますよね。
悩む時がありますよね。
その時は、発達障がい支援センターの心理カウンセラーがいつでも寄り添うということを、覚えておいてくださいね。
窓を開けて、空を見上げてください。
思いっきり伸びをして、全身の力を抜いてください。
リラックスして1日を過ごしてくださいね。