発達障がい支援センター
カウンセラーの真鍋良得(まなべりょうえ)です
みなさんは、HSPという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
HSPは発達障害とは少し異なりますが、周りから「敏感だ」とか「内気だ」とか言われて悩みを抱えている場合があり、発達障害と似ている点が多くあります。
発達障害やHSPの気質を持った人の中には、生きづらさを感じながら生きてきた方が多くいます。
HSP (Highly Sensitive Person) というのは、「非常に繊細な人」という意味で、子どもの場合にはHSP (Highly Sensitive Child) という呼び名も使われます。
HSPの主な特徴としては、次のようなものがあります。
・感受性が強い
・共感しやすく、他人の感情を受け取りすぎてしまう。
・ 周りから受け取る情報量が多く、少しの刺激でも疲れやすいことがある。
こういった性質から、多くのことが気になったり、気にしすぎることを周りからとやかく言われることで生きづらさを感じるようになることがあります。
些細なことで悩んだり、相手の何気ない言葉に傷ついたりしてきた人の中にはは、実はHSPだったという方がいます。
「気にしすぎ」とずっと言われてきたけど、自分がHSPだとわかったことで楽になったという人もいます。
感受性が強い人の場合、相手の怒りや悲しみを感じて苦しくなるということがあります。
相手のネガティブな感情を受け取った時に「このひとは今こういう感情を持っているんだ」と、その感情を良い悪いというジャッジをせずに受け入れることができるようになれば楽になれます。
どうしてもネガティブなものに目を向けがちですが、もっと喜びや幸せな気持ちに目を向けていくことができればいいですね。
「HSPだからこうなんだ」「発達障害だからこうなんだ」と決めつけすぎず、自分の特徴を長所として生かしていくことができれば、生きづらさの解消につながります。
HSPも発達障害も、普通じゃなければいけないといった、自分を苦しめている思考を修正していくことで、悩みが解消していきます。