仲良くなれたと思ったのに、また1人になっちゃった
こんにちは、発達障がい支援センターの水野幸子です。
既に自分は発達障害と診断された人も、もしかしたら発達障害かもしれないと疑っている人も、子どもの頃からの友達との関係は、どのような感じでしたでしょうか?
色々なことがありますが、その中の一つに、友達が離れていくというのがあります。
発達障害の特性として、こだわりや思い込みがあります。
Aさんと仲良くなりました。
Aさんの一番の友達は自分。
Aさんの友達は自分だけ。
と、思い込んでしまうのです。
思い込みの場合、Aさんの気持ちを考えることができません。
Aさんも同じ思いだと思い込んでしまう場合が多いのです。
白黒思考になるので、白と黒の間のグレーゾーンがないのです。
Aさんと仲良くなった。という感情が
Aさんと一番仲が良い友達は自分、となり、
Aさんの友達は自分だけ、と考えてしまいがちなのです。
そうなると、何をするにもAさんと一緒が当たり前という考え方になっていきます。
何をするにもAさんと一緒という気持ちが、Aさんも同じように持っていてくれる間は何の問題もありません。
ですが、何をするにも一緒の気持ちが強いがために
気が付いたら、週末のAさんの予定も把握して、一緒に行こうとする、という行動をするようになってくると、Aさんが苦しくなる場合があります。
あれ、この子は、すごく束縛してくるな。
なんでも一緒にやろうとするな。
他の子とも遊びたいな。
と、なってくると、あなたのことを避けるようになっていきます。
気が付けば、Aさんが完全にあなたから離れてしまったということになるのです。
相手の距離感
相手の気持ち
というのを、感じ取ることができればいいのですが、それがわからないという特性も、発達障害にはあります。
仲良くなった友達が、離れていってしまう。
自分から人が離れていくことを体験していると、自分はダメな人間なのではないかと考えてしまいがちです。
自分を否定するということは、自己肯定感が低くなることにつながるので、苦しくなることが増えていきます。
友達が離れていくと感じているあなたは、どうしてそうなったのかを考えてみましょう。
ご家族に相談してみましょう。
もしかして、発達障害の特性かもしれない、ということも頭に入れておいてくださいね。
人との距離感を、スキルトレーニングで学んでいくこともできます。
今回のように、なんでも一緒が当たり前と思い込んでいる時は、
Aさんは、他の友達も一緒に遊びたいと思っているよ。
Aさんは、自分だけの時間を大切にしたいと思っているよ。
ということを知ることができると、Aさんとの関わり方も変わってきますよね。
あなたにはあなたの気持ちがあるように、AさんにもAさんの気持ちがあり、
あなたとAさんの気持ちは、必ず一緒ということはないということを知っておきましょう。
同じ気持ちのこともあれば、違う気持ちもあるということです。
あなたがリンゴが好きでも、Aさんはナシのほうが好きかもしれません。
あなたが赤色が好きでも、Aさんは青色が好きかもしれません。
Aさんにもリンゴや赤色を好きになってほしいという気持ちがあっても、その気持ちをAさんに押し付けてはいけないのです。
あなたが、Aさんにリンゴや赤色が好きなんだね、と認めてもらうと嬉しいように、
Aさんも、あなたにナシや青色が好きなんだね、と認めてもらえると嬉しいのです。
お互いに認めてあっていく。
あなたはあなたを認めて、周りの人も認めていくことで、人間関係も改善していきますよ。
まずは、自分のことを認めていきましょうね。
どうしたらいいのかわかない。と困っているときは、発達障がい支援センターの心理カウンセラーがよりそうことを、覚えておいてくださいね。