特性って、結局は個性だよね
こんにちは、発達障がい支援センターの水野幸子です。
先日、SNSにフクロウの動画がアップされているのを見ました。
私は、これは可愛いと思い、犬が好きな友達に見せました。
すると友達は、ふくろうは怖い、と言ったのです。
シマエナガも好きな友達なので、動物全般好きなのだと、私は勝手に思い込んでいたのです。
動物の好き、嫌い。
動物の好きの人でも、この動物はいいけどこの動物は苦手。
動物嫌いの人でも、この動物はいいけど、他の動物はダメ。
ネコは苦手だけど、友達の家のネコはいい。
犬は好きだけど、親戚のおじさん家の犬は怖い。
などなど、人それぞれですよね。
例えば、布団の上でネコが日向ぼっこをしていたとします。
発達障害のあんたは日向ぼっこをしているネコを見て、どのように思いますか?
どんな行動を取りますか?
・ずっと眠っていられていいね
・気持ちよさそうだな
・よく眠っていられるな
・動きたくならないのかな
・眠っているネコをずっと眺めていられる
・ネコと一緒に寝転がる
・ネコを触って起こす
・特に何もしない
などなど、人によって違いますよね。
日向ぼっこしているネコを傷つけるこをそしなければ、誰も何も言ってこないでしょう。
発達障害のあなたは、誰かの目を気にすることなく、あなたの好きなようにネコと過ごせばいいのです。
じっとしていられるあなたは、ずっとネコの横に寝転がっていられるでしょう。
じっとしていられないあなたは、ネコの日向ぼっこに付き合う必要はありません。
ネコにいたずらしたくてムズムズしてしまうあなたは、ネコの日向ぼっこを邪魔したことでネコパンチをくらうかもしれません。
ネコの邪魔をしなければ、あなたの好きな方法で、ネコと関わればいいのです。
ネコはあなたの特性について、とやかく言ってきませんよね。
あなたが声の音量を調整するのが苦手だったり、お子さんが奇声を発する特性があるのなら、ネコからは警戒されるかもしれません。
なぜなら、ネコは大きな音が嫌いだからです。
ネコだけではなく、動物は大きな音に警戒をします。
襲われるかもしれないからです。
これは、動物本能ですよね。
ネコが嫌いなのは、発達障害のあなたではなく、大きな音、ということになります。
ネコが、人との関係、仕事の関係となってくると変わってきます。
ある程度のルールがあるので、何をしてもいい、どんなことをしてもいい、ということではなくなっていきます。
発達障害のあなたにとっては、過ごしにくい場所になっているかもしれません。
幼い時から、みんなと違うと言われてきたかもしれません。
それで、辛い思いもしてきているでしょう。
それは、今の社会が人それぞれが持っている特性を、全て受け入れる体制ができていないからなのです。
昭和よりも平成、平成よりも令和と、少しづつ個性、特性を受け入れる許容範囲が広がっています。
1人1人が個性、特性をお互いに認めるという気持ちでいることが、広がりのスピードを上げていくことになります。
人それぞれの個性、特性を認めるということは、自分の個性、特性も認めてもらえるし、他者の個性も特性も認めるということになります。
発達障害のあなたに、苦手な人、嫌いな人がいたとしても、苦手な人、嫌いな人の個性も特性も認めるということです。
発達障害のあなたは、なかなか認めてもらえない、という経験もしてきていることでしょう。
ですので、自分を認めて欲しい、という気持ちが強くなっているかもしれません。
自分を認めて欲しいが強いと、他者を認めるということをうっかり忘れがちです。
まずは自分で自分を認めて、他者を認めて、お互いに認めあっていきましょう。
お互いに認め合う輪を広げていきましょう。