
みんなと見え方が違うみたい。
こんにちは、発達障がい支援センターの水野幸子です。
発達障害のあなたは、自分が周りと違うらしいと感じたことはありますか?
どんな時に、あれ?違うのかなと感じたのでしょうか。
自分では何かが違うらしいと感じたことはなかったけど、たまたま友達の会話が聞こえてきて、自分は何かがおかしいみたいと、思わされているかもしれませんね。
発達障害の特性として、
・人の表情から人の気持ちを察することができない
・言葉に込められている本当の気持ちに気づくことができない
・あいまいな言葉は、何をどうしたらいいのかわからない
というように、人とコミュニケーションを取る時に、分かりづらいな、難しいな、と感じることがあります。
人とのコミュニケーションを苦手と感じている強さも、人によってそれぞれです。
人とのコミュニケーション、人間関係の悩みは、人がいる限りずっとあることです。
ほとんどの人が、多かれ少なかれ、人間関係で悩んだ経験を持っているはずです。
どうしてだと思いますか?
同じ時間、同じ場所で、同じ出来事を見ていても、見え方、感じ方は人それぞれ違うからです。
例えば、ドライブをしているとしましょう。
救急車のサイレンの音が聞こえてきます。
発達障害のあなたは、ドライブ中に救急車のサイレンの音が聞こえてきたら、どのように感じますか?
・運転しているのなら、救急車を探すでしょう。路肩に寄らないとと思うでしょう
・車好きな人なら、救急車が見えると嬉しくなっているかもしれません
・救急車に乗った経験がある人は、乗ったときの記憶がよみがえっているかもしれません
・何があったの?と不安になるかもしれません
人の感じ方は色々です。
同じ時間、同じ場所で、同じ出来事を見ても、見え方、感じ方は人それぞれということなのです。
発達障害のあなたは、もしかしたら
・自分だけ、人と違う
・自分だけ、何かがおかしい
・自分だけ、ズレている
・自分だけ、みんなと同じように見えない
・自分だけ、みんなと感じ方が違う
と、自分だけと、思い込んでいませんか?
勘違いをしていませんか?
人は、みんなそれぞれの考え方、観念(主観的価値観)を持っています。
十人十色 というように、それぞれ個性があるのです。
100%、見え方も、感じ方も同じという人はいません。
みんな少しづつズレているのです。少しづつ違っているのです。
発達障害のあなたは、自分のズレは少しではない。自分はとってもみんなと違う。と思っているかもしれません。
それは、たまたま発達障害のあなたの周りに、似た個性の人達が集まっていたということなのです。
上の色のグラデーションを見てください。
右端から少しずつ色が変わっていき、左端の色に変化しています。
右端と左箸を見比べると、全然違う色ですよね。
水色の中に黄色がいれば、黄色は目立ちます。違う色と感じます。
黄色の中に水色がいれば、水色が目立ちます。違う色と感じます。
人それぞれ、見え方が違うのは当たり前なのです。
違いを認め合っていくことが、人間関係をスムーズにしていくこつになります。
発達障害のあなたも、お互いに認め合える人といるほうが楽だな、と感じますよね。
同じ、趣味や考え方が似ている人といるほうが、楽しいなと感じますよね。
発達障害のあなたは、自分は違い過ぎるからいけないんだ。と自分を否定していませんか?
・自分を否定する必要はないということに気づいてください
・自分の見え方、感じ方は個性なのだと認めてあげてください
・自分と似たような見え方、感じ方をする人がいることを知ってください
人の数だけ、色々な見え方があるし、感じ方があるのですよ。
みんな違っていいのだということを、忘れないでくださいね。
発達障害のあなたは1人で頑張りすぎていませんか?
辛いこと、苦しいことは、1人で抱え込まないでいることが、心の安定を保つコツです。
いつでも、発達障がい支援センターの心理カウンセラーが寄り添うことを、覚えておいてくださいね。