
どうして目を見る必要があるの?
こんにちは。発達障がい支援センターの水野幸子です。
発達障害のあなたは、人と話をする時に、目を合わせることができますか?
・目を合わせることは苦手
・目を合わせるのは怖いと感じてしまう
・目を合わせると落ち着かない
など、目を合わせていることができないと感じているのなら、目を合わせられないことは、発達障害によるものだと考えられます。
長年、人と目を合わせて話してこなかったあなたは、目を合わせて話をする必要があるの?と、疑問に思ってしまうかもしれません。
なぜなら、目を合わせることで、どんなことが楽になるのかを、あなたが経験していないからです。
今のままでも、生活していけるよ。苦しさを感じていないよ。と思っているからかもしれません。
目を合わせられるようになると、どんなことが起こると思いますか?
人は、目を合わせて話すことで
・話を聞いてくれている
・自分のことを理解しようとしてくれている
・自分を認めてくれている
というように、自分のことを知ろうとしてくれている、という気持ちが話している相手に起こります。
この気持ちは、お互いの信頼関係にもつながっていきます。
発達障害のあなたは、どんな人と友達になりたいですか?
どんな人にそばにいて欲しいですか?
自分のことを理解してくれる人と友達になりたいと思いますよね。
自分が信頼できる人、安心できる人にそばにいて欲しいと思いますよね。
信頼できる人とは、自分のことを理解してくれている人が入ってきますよね。
自分のことを理解してくれる人と判断する一つに、自分の話を聞いてくれる人、というのが入ってくるでしょう。
自分の話を聞いてくれる人とは、相槌を打ってくれることもありますが、
実は「目を合わせて聞いてくれる」というのがあるのです。
人は、人と話をするときに、無意識に目を見ていたりします。
目を見ていると、顔全体が見えるので、話をしている人の表情がわかります。
表情が分かると、話をしている人の感情がわかるのです。
例えば、相手が バカヤローって思った、と言ったとき
険しい表情であれば、怒っているんだなと分かります。
笑っていれば、冗談で言っているのだと分かります。
ただ、発達障害の特性として、人の表情から感情を読み取ることが苦手な方もいますよね。
感情を読み取ることは苦手なのは、目を合わせることが苦手だからかもしれません。
見る働きをする脳の発達に原因があるかもしれません。
目を合わせて話すことができれば、人から信頼が得られるということは、人とのコミュニケーションもうまくいくようになるということです。
ずっと目をみていることが難しいときは、
・目と目の間を見る
・鼻の頭を見る
などして、ちょとだけ休憩をしてから、目を合わせるというようにしていくのもいいですよ。
身体が付かれていたり、気持ちが落ち込んでいるときも、人と目を合わせにくくなっているものです。
自分のことで精一杯になっているので、人の感情を読み取るどころではないですよね。
自分の世界に入るほうが楽だと感じていれば、人と目を合わせることはできないですよね。
身体や気持ちを落ち込ませないようにするために、リフレッシュをしてくようにしましょう。
・散歩にいく
・いつもと違う行動をしてみる
・良質な睡眠をとる
などです。
発達障害のあなたは、すでに心地よく生活するためのルーティーンがあるかもしれませんね。
それは、とてもいいことです。
時には、そのルーティーンの中に、違うスパイスもいれてみてください。
脳には刺激を与えるほうがいいので、散歩コースをいつも曲がる交差点を次の交差点に変えてみるなど、小さなことを変えるだけで、脳に刺激がいきます。
発達障害の特性で、変化が苦手ということもあります。
あなたが受け入れらる範囲で、いつもと違うことを冒険のように楽しんでみてください。
発達障害のあなたが、もし、一人で苦しんでいるのなら、苦しいと思っている気持ちを吐き出せる相手として、発達障がい支援センターの心理カウンセラーが、いつでもあなたに寄り添うことを覚えておいてくださいね。