こんにちは。発達障がい支援センター の 水野幸子です。
前回に引き続き、ハッピーホルモンのお話しです。
今回は、ボディタッチ編です。
ハッピーホルモンとは、神経伝達物質のオキシトシンのことです。
ハッピーホルモンが出ると
・幸せを感じる
・心がやすらぐ
・不安や恐怖心が減少する
という、良いことが起こるのです。
あなたが、発達障害の症状で心が苦しくなったり、不安になったとき。
タッチをしてもらうだけで、その気持ちが減少するのなら、そんな嬉しことはありませんよね。
今日は、ボディータッチのお勧めです。
昔から日本では、怪我をしたときに治療することを「手当て」と言ってますね。
あなたも無意識に「手当て」を自分でしているはずです。
お腹が痛いとき、お腹に手を当ててますよね。
歯が痛いとき、ほっぺに手を当ててますよね。
小さな頃から、手を当てるだけで楽になる。安心することを体は知っているということですね。
私は子どもの頃、風邪を引いて熱が出たときに、お母さんがおでこに手を当ててくれると安心できたことを覚えています。
あなたは
・身近な人が手を肩に置いてくれただけで、ホッとしたことがありませんか。
・肩をポンっと叩いてもらえただけで、元気がでてきたことはありませんか。
・背中をさすってもらって、安心したことがありませんか。
この時、ハッピーホルモンが出ているんですね。
日本やスウェーデンでは、ストレスや痛みを感じている人達に
「タッチケア」
を行っている医療機関もあるのです。
それだけ、ハッピーホルモンが体に及ぼす影響は、大きいということですね。
背中をなでるタッチケアのご紹介
1人ではできないので、どなたかと一緒にやりあっこしてみて下さい。
やってもらう人は、背中を相手に見せて、楽な姿勢になって下さいね。
テーブルにひじをつく。
椅子に座って、ひじを太ももに置く。
というのがいいと思います。
さすってあげる人は、指を閉じて、両手のひらを背中にぴったりつけて、背中全体をなでます。
なで方は3つあります。
1.背中の真ん中から円を描くように、渦巻きを描くように、背中全体をまんべんなくなでる。
2.背骨に沿って腰から首まで真っ直ぐ線を引く。肩に向って横に線を引く。そのまま下に向って手を下ろし、背骨に向って横に線を引く。
背骨を中心に背中を左右に分けて、長方形を描く感じですね。
3.2.のように背骨を中心に背中を左右に分けます。
腰から首に向って螺旋を描いていきます。
1秒間に5cmくらいゆっくり動かします。
手のひらでゆっくりアイロンを掛けるイメージですね。
1回10分程度でやります。
さする側の人にも、ハッピーホルモンが出ることが期待できます。
あなたは、発達障害があることで、生きづらさを感じていませんか。
あなたが親御さんで、発達障害の我が子のことを心配していませんか。
知らない間に、あなたが思っている以上のストレスを溜めている可能性があります。
そんなときは、ハッピーホルモンを出して、ストレスを緩和しましょう。
発達障害の特徴に、これはいい!と思うとそこしか見えなくなるときがあります。
ボディータッチがいいからと、誰にでもやっていいわけではありません。
ボディータッチをするよ。という確認を取ってからやりましょうね。
あなたも、一緒にやってくれる相手も、お互いにボディータッチをやるよ。
と分かっている人とやって下さいね。
ハッピーホルモンを出して、楽しい1日をお過ごし下さい。
発達障がい支援センター 水野幸子でした
追記:関連ブログへはこちらから
・ハッピーホルモン ハグ編