こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
発達障害のあなたは、よく、「感謝が大事」と、耳にしませんか?
・「ありがとう」という言葉はとても良いものなのだ!
・どんな辛いことがあっても、まず、「ありがとう」と言おう!
・生んでもらった親に感謝しなければ!
こんな言葉を耳にする機会も多いと思います。
確かに、感謝というのは素晴らしいものです。
ただ、この言葉に縛られる方が多いのも事実です。
・感謝の心がない私は、人として良くないのではないか…
・親に感謝できない私はダメなんじゃないか…
このように思われている方も多いです。
そこで今日は、感謝するべき・感謝しなければいけないという思いで、苦しんでいる方向けにブログを書こうと思います。
感謝できなくてもいい
あなたは、感謝しなければいけない…と悩んでいませんか?
まず、前提として、感謝は、絶対するべきものでもないですし、しなければいけないものでもありません。
あなたが、感謝したくないと思えば、別に感謝しなくてもいいものです。
たとえ、他の人に、「感謝しろ!」と言われたとしてもです◎
感謝するべきだ!という思い込みを持っていると、それはそれで、苦しくなってしまうものです。
なので、
感謝しなくてはいけないわけではない。
感謝してもしなくてもどっちでもいい。
と、まずは自分を許してあげてくださいね。
無理に感謝しようとすると心が苦しくなる理由
そして、無理に感謝の言葉を言おうとすると、心が苦しくなる方もいるので、注意が必要です。
その理由は、「心の中」と「外に出す言葉」がちぐはぐになると、葛藤が生まれるからです。
私自身も、言葉を変えようとして、「私は幸せなんだ」と言うようにしていた時期がありました。
しかし、心の中では「そうじゃない!」と叫んでいて、その葛藤がとても苦しかったです。
なので、あなたが苦しくなるくらいでしたら、無理に感謝する必要もありません。
ただ、感謝のパワーを私自身も感じることは多々あります。
なので、感謝できなくてもいいのはわかったけど、感謝できるようになりたいんだ!という方は、ぜひ続きも読んでいただければと思います。
言葉を変えるだけでなく、認知から変える方法もある
心理療法の一つに、認知行動療法という療法があります。
認知行動療法は、認知療法と行動療法が組み合わさったものです。
行動療法は、行動から変えて、心の問題を解決する方法です。
認知療法は、認知(物事に対する捉え方)から変えて、心の問題を解決する方法です。
感謝の言葉を言おう!というのは、行動療法の方に当てはまるのですね。
ただ、先ほども申し上げたように、行動だけやると苦しくなる方もいますので、認知も一緒に変えていくことが大切です。
認知が変わると、物事に対する捉え方が変わるので、勝手に感謝がわいてきます。
認知を変える方法は色々あり、すべてを解説すると大変長くなってしまうので、ここでは割愛させていただきます。
ただ、今回は、一つ、ある真実をあなたにお話ししたいと思います。
この世は絶えず変動している
急に何を言い出すんだ!?このカウンセラーは!と思う方もいるかもしれませんが、この世は絶えず変動しています。
あなたは、今日と同じ明日が当たり前に来ると思っていませんか?
あなたは、今ある環境が当たり前だと思っていませんか?
あなたは、自分は変われないと思っていませんか?
果たして本当にそうでしょうか?
マクロビオティックという思想では、「この世には陰と陽がある」と言われています。
陰=暗いもの
陽=明るいもの
とざっくりとイメージしていただければと思います。
そして、マクロビオティックでは、
『絶対的に「陽」のものもなければ、絶対的に「陰」のものもない。すべては絶えず変動している。』
と言われています。
絶対にこう!というものはないんですね。
なので、例えば、あなたが、自分のことを「ダメなやつ」と思っていたとしても、それは絶対的なものではないということです。
あなたはいくらでも変われるし、今この瞬間も変化しているということです。
また、仏教の世界にも、「諸行無常」という言葉があります。
諸行=すべてのもの
無常=常では無い(一定でない)
つまり、すべては移り変わるという意味なのです。
空も、朝・昼・夜と、姿を変えて、移り変わりますし、
草木も、季節によって、花を咲かせたり、枯れたりしますよね。
あなたの周りの環境も周りの人も、そして、あなた自身も、絶えず、移り変わっているのです。
そう考えると、この世に、当たり前のことはないんですよね。
認知がこんな風に変わっていくと(いきなりは難しいですが)、今こうして生きていることってすごいことだなぁと自然に思うようになります。
そして、私がブログを書いている今この時にも、インターネット最強!朝起きてパソコンに向かえる私最強!向かうパソコンがあるの最強!やばい!すごい!となります(笑)
先ほども申し上げた通り、感謝はするべきものではありません。
なので、あなたが感謝したくないと思ったのであれば、する必要はないのです。
ただ、移りゆくこの世の中に、当たり前のことはないという真実があります。
そこに気付いていくと、勝手に感謝というのはわいてくるものなのですね。
なので、日ごろから感謝が多い人は、感謝しようと思ってやっているわけではありません。
あらゆることに感謝したくなるような認知を持っているのですね。
ということで、今日は、
・感謝したくないのであれば、しなくてもいい
・言葉を変えるだけでなく、認知を変える方法もある
・認知が本当に変わっていくと、勝手に感謝の言葉はわいてくる
というお話をさせていただきました。
もし、言葉を変えているのに、なかなかうまくいかない、苦しいままだ、というあなたは、ぜひ、認知を変えることも意識してみてくださいね。
また、認知については、『発達障がい克服!無料メルマガ』でもお伝えしています。
無料で学べますので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
では、今日は、心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。(感謝!笑)