発達障がい支援センター
真鍋良得(まなべりょうえ)です。
発達障害がある子供さんがマイペースすぎて困るという相談を受けることがあります。
発達障害がある子供を持つ方は、自分と子供のペースがあまりにも違いすぎると、子供の気持ちや行動を理解することがむずかしいと感じることが多くなりがちです。
そのため、予期せぬことが起きたり予定通りにいかないことが多くなり、思い通りにならないことでイライラすることもあります。
なるべく自分の価値観で子供の気持ちをおしはかろうとはせず、子供の言動を一度そのまま受け入れ、子供の気持ちに共感できれば多くの問題が解決します。
受け入れるといっても簡単にはできないという方もおられるでしょうが、そのことを少しずつでもいいので意識しながら、状況に合わせてできる対応をしていくことができればお互いに楽です。
対応する方法はいくつもありますが、そのうちの一つとして、予定通りにいかないことがあることをあらかじめ想定し、その場合の対応方法を考えておくことという方法があります。
子供と一緒に出掛ける予定があるとき、もし子供がどうしても家から出られないときの対応を考えておくといったことです。
病院を予約している場合などは、子供を家から連れ出せないとどうにもなりません。
発達障害に関する診療は予約が取りづらく、今日を逃したら次に予約できるのは2ヶ月後なんてこともあるので親は必死です。
病院と相談してそういう事態が起きた場合の対応を決めておくという手もあります。
ケースバイケースですが、子供にできるだけ詳しく予定を伝えておいてできるだけ子供が自分で判断できるようにしておくということも大事です。
嘘はつかないということも大事なことです。
嘘はたいていばれまるのでつかないほうがいいでしょう。
遊園地に行こうといって連れ出して病院に連れていくというようなだまし討ちは子供の心を傷つけるのでやめましょう。
何もできないときはあきらめて何もせずに待つことも一つの選択です。
子供を責めず、自分も責めず、今できることをしましょう。
発達障害のあるお子さんを育てる中では苦労を感じることや困ること悩むことなどがあるかもしれません。
悩んでいいのですが、どんなに悩んでも現実はなかなか変わりません。
現実が変わらないのなら、今の状況を生かし、その中から喜びや楽しみを見つけていく方法を探すことができれば成長していくことができます。
解決できない悩みがあるときにはぜひご相談ください。