発達障がい支援センター
真鍋良得(まなべりょうえ)です。
東日本大震災が起きたのはちょうど10年前の今日、3月11日でした。
多くの人たちが長期間の避難生活を余儀なくされたことで、発達障害がある人など、困難な状況を抱えた人たちのことが報道され、そういった人たちへの理解や配慮が進みましたが、一方で周りに合わせることを強く求める人たちもいます。
発達障害がある人にとって、災害が起きて避難を余儀なくされたとき、避難所での生活が想像以上に困難な場合があります。
・見た目では発達障害があることがわからないので誤解されやすい。
・意思を伝えることが難しく、困っていても助けを求められない。
・じっとしていることができず、周りの人に迷惑がられる。
・水や食料の支給があっても列に並ぶことができない。
・食べられるものが限られている。
など、発達障害の特性によって避難所で生活することができず、行き場がなくなるということがあります。
周りの人から「みんな我慢してるのだからわがままを言うな」などと言われるとどうしようもなくなります。
災害が起きた時のことを想定していたとしても、実際に何かが起きた時には思うようにはいかないことがあります。
発達障害がある人が周りの人たちに合わせられなくて悩むことがあります。
人に迷惑をかけていると感じることがあるかもしれません
自分はいない方がいいんだと感じることがあるかもしれません。
そう感じても、どんな状況にあっても、生きる希望を失わないでいてほしいと思います。
すべての人に等しく生きる意味があります。
すべての人に等しく存在する価値があります。
生きているだけですばらしいことです。
人に迷惑をかけてもいい、わがままでもいい、足手まといになってもいい、何してもいいから生きることをあきらめなければ必ず状況はよくなります。
それでも困難な状況の中にあっては、あきらめざるをえないこと、あきらめてしまうこともあるでしょう。
そんなときはあきらめてもいい、あきらめてもなんとかなることがあるから、今この瞬間生きていられることに感謝しましょう。
日頃からお互いが相手のことを思いやり、相手の言動を受け入れ、助け合うことができる社会をつくっていきたいと思います。