こんにちは。発達障がい支援センター 水野幸子です。
あなたは、3月といえば何を連想しますか?
今の私は卒業式です。
先日、息子に友達への卒業祝いのプレゼントについて相談をしました。
息子の答えは、分からない。でした。
息子だったら何が欲しいのか聞きました。答えは分からない。でした。
クラスメートに聞いてきてよ。と頼みました。
あ。聞くの忘れた。という答えが返ってきました。
息子は、卒業をお祝いするのに、贈り物が必要なのか?と思っているようです。
学校の卒業式の時に、顔を見ておめでとうございます。と伝えたからいいでしょ。なぜ、わざわざ贈り物するの?と、思っているようです。
私は、ずっと一緒にいたのだから、ありがとうのお礼も兼ねて、お祝いしようよ。と思っていました。普段、改まってお礼をしないので、卒業というイベントの時に、お礼も兼ねてお祝いしたいと思っていたのです。
息子は、なぜ贈り物をしなくてはいけないのかが分からない。
私は、贈り物をするのが当たり前と思っているので、息子の考えが分からない。という状態でした。
そしてお互いに、なぜ自分の気持ちを理解してもらえないのか分からない。となっていたのです。
発達障害の特性から、
・なぜ理解してくれないの
・なぜ理解できないの
・何を言っているのか分からない
・何をして欲しいのか分からない
ということがありますよね。
そして、分からないことが分からない。
という状況になることもあるのではないでしょうか。
この、分からないことが分からないは、
あなたが話し相手に対して思っていることでもあり、
話し相手があなたに対して思っていることでもあるのですね。
お互いに 分からないことが分からない。と思っているのですね。
これを聞いて、あなたはどんなことを想像しましたか?
・分からないならもういいよ。
・どうせ分かってもらえないんでしょ。
と、否定的に考えましたか?
それとも、
・分かろうとしてくれいる?
・なんとかしたら、分かりあえる?
と、希望を持ちましたか?
分からないことが分からない。と考えるということは、相手のことを分かろうとしているから出てくる気持ちだと思いませんか。
あなたが話し相手を、話し相手があなたを、
お互いに理解しようとしているから、分かりたいのだけれど、何が分からないかが分からない。だから、教えることができない。
と、お互いに思っているということだと思いませんか。
そんなときは、言葉だけではなく
・文字で書いてみる
・絵で描いてみる
・図や表にしみる
という工夫をして、お互いの気持ちを伝えるといいですよ。
こうすれば、お互い、何を考えているかが言葉だけのやりとりよりは分かってきます。
それでも、お互いの気持ちを理解することは難しいことがあるかもしれません。
例えば、
私はチョコレートが好きです。でも友達はチョコレートが苦手です。
私が、甘さやまったり感がいいよね。と言うと、友達はそれが苦手だといいます。
こうなると、お互いのその感覚を理解することはできません。
でも、私は友達に対して、こんなに美味しいのが苦手なんだね。と、思います。
友達は私に対して、めちゃくちゃ甘いのが好きなんだね。と思います。
お互いに、お互いの気持ちを認め合うことは出来ているのです。
あなたが、今まで、分からないことが分からないから、お互い理解しあえない。と諦めていたのなら、
分かり合いたいと思っているから出てくる感情なのだと、ポジティブでに受け止めて、
言葉だけではなく、メールやLINE、また絵を描いて、あなたの気持ちを伝えてみるのはどうでしょうか。
その結果、理解しあえればいいですし、
理解しあえないんだ。ということが分かって、お互いの気持ちを認め合うことができるのも、いいことですよね。
それでは、今日も素敵な1日をお過ごし下さい。
発達障がい支援センター 水野幸子でした。