発達障がい支援センターの宮田武志です。
今日は3/31。年度の区切りです。
たくさんのさよならが至るところで交わされたはずです。
私もとてもお世話になった人と今日、さよならを交わしました。
その人は人とのコミュニケーションがとても上手な人でした。
このような人は発達障害を持つ人に対しても必ずといっていい程、適切な対応ができます。
ではコミュニケーションが上手とは、どのような行為があるから、そう評価されるのでしょうか。
まず第一に、相手の話をよく聴き、相手の要望を理解し、最終的に実際の形にしてしまう、という行為です。
つまり傾聴、共感、実行の三要素が1つの軸で繋がっていることです。
第二に、相手のその要望によって実際化した形が原因となって新たに変化してしまったことに対して、次は自分から相手に要望していく、という行為につなげます。
つまり、先に相手の要望を受け入れてから、次に自分の要望を渡していくのです。
発達障害を持つ人は特定の分野に強いこだわりを持つことが多く、それが原因となって、実際生活に不調をきたしている場合が多いので、そのこだわりを実行したら次にどう変化しまうかを予想しやすいです。
仮にその変化が許容できるものであると判断したならば、まずは相手の要望に応えて、その変化を体感させることも一つの学習となることでしょう。(もちろん、時と場合によるので、全てが当てはまるわけではありません。)
コミュニケーションとは単に相手の要望を受け入れるだけではなく、その要望によって変化したことまでを受け入れることです。
そして、その変化に対して自分が相手に何かしらを求めていく。
この両者の掛け合いがバランスよく続くことが上手なコミュニケーションの一つであります。
変化を共有すること、これがコミュニケーションです。
明日は4/1です。新しい出会いが始まります。
きっと大きな変化が起こることでしょう。
さよならは次の出会いの始まり。
さよならという変化を受け入れて、次の出会いという変化を新しい人たちと共有していきましょう。