こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
新年度が始まり、新しい生活をスタートされた方もいらっしゃるかもしれませんね。
私も、もうすぐ引っ越しをする予定で、新しい生活にドキドキしています。
さて、新しい生活が始まると、何かわからないことがあったり、失敗することが多くなったりするかもしれません。
特に、発達障害の方は、特性によって、わからないことや失敗経験が多い傾向にあります。
そんな時に、発達障害のあなたは、自分に対してどんな言葉をかけていますか?
何でこんなこともわからないんだ?
どうして失敗ばかりするんだ!
やっぱり、私ってダメね!
このような言葉をかけるという人も多いと思います。
今日は、そんな、自分にかけている言葉について、少し、考えてみましょう。
実は、10年前の私自身も、何かできないことや失敗がある度に、自分を責めるような言葉を自分にかけていました。
当時の私は、向上するために、こういった言葉を自分にかけるのが普通だと思っていたのです。
(しかし、結局、無気力になり、精神疾患になってしまいました。)
でも、どうでしょうか?
その言葉、どこで覚えましたか?
実は、人は、知らない言葉で考えることはできないのです。
例えば、「馬鹿」という言葉を知らない『小さな子ども』は、「馬鹿」と口にすることも考えることもできないですよね。
しかし、生きていく内に、どこかでその言葉を知り、覚えることで、「馬鹿」という言葉を使えるようになります。
つまり、そういった自分を責める言葉は、かつて、あなた自身が誰かに言われた言葉なのです。
もしくは、直接言われていなくても、誰かが言っているのを見たり聞いたりした言葉なのです。
もしかすると、発達障害のあなたは、そのような言葉を耳にする機会が多く、自分でも、そのような言葉を自分にかける癖がついてしまったのかもしれませんね。
それは、大変つらい出来事だったと思います。
そして、今でもそういった言葉を誰かに言われていて、辛い気持ちになっている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、残念ながら、相手が口にする言葉は選べません。
相手の口を操作することもできませんし、相手には相手の想いがあり、相手が知っている言葉を発しています。
ただ、あなたが、あなた自身にかける言葉は選べます。
そして、そういったひどい言葉を言ってくる相手から離れることもできます。
あなたは、これから、自分にどんな言葉をかけたいですか?
今のあなたは、色々な言葉を知っていて、それを選べるはずです。
できないことがある中、本当に頑張ってるね。
失敗は悪いことじゃないよ。またやってみよう。
私は私、ありのままでいよう。
少しずつ、あなたが、あなた自身にかける言葉を選んでみましょう。
かつて誰かに言われたひどい言葉をそのまま使うのではなく、あなた自身が受け取る言葉をです。
発達障害のお子さんを持つ親御さんも、お子さんにかける言葉を、ぜひ考えてみてくださいね。
その言葉、本当に受け取りたいですか?
ということで、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りいたしました。