発達障がい支援センター
小蔦美奈子(こつたみなこ)です。
発達障害のあなたは、
春うららには、
どんなことをするのが好きですか?
昼下がりに読書をしながらするうたた寝も
気持ちがいいものですね。
私は仕事がお休みの日曜日の朝、
いつものウォーキングで
春うららを感じてきました。
雨上がりの運動公園は、
新緑がキラキラと輝き
春の陽気に包まれた心地よい暖かさは、
私の身体を軽快にしてくれました。
とても楽しくて、
ウォーキングの約1時間が
あっという間に過ぎていました。
発達障害のあなたは、
夜いつも通り眠れているのに、
日中に突然睡魔に襲われることがあるでしょうか?
それは一瞬の隙を狙って訪れてくるので、
発達障害のあなたも困っているのではないのでしょうか?
それは、発達障害のあなたの、
特性かもしれないのです。
その一番の特徴として、
「興味のないことに限って眠くなる」
ということです。
筑波大学をはじめとする大学で、
研究が進められているのですが、
未だその原因は解明されていないのです。
同じような症状で、
「過眠症」という睡眠障害があるのを
知っているでしょうか?
中でも代表的なのがナルコレプシーという疾患で、
その意味は、ナルコ(睡眠)レプシー(発作)と言います。
ナルコレプシーになると、
友人と楽しく話していても、
仕事中でも気がついたら眠ってしまいます。
時に寝ようとすると、
幻覚や幻聴も聞こえてきたり、
笑うことで膝や顎が抜ける症状が目立ちます。
ナルコレプシーには、
ADHDの治療にも使われる
メチルフェニデートという特効薬があるのですが、
それを服用しても効かないとすれば、
発達障害のあなたの、
興味のないことに限って
眠くなってしまうという症状なのです。
発達障害のあなたの特性なのです。
例えば、
好きな授業は目が冴えて眠らないけれど、
退屈な、興味のない授業になると
たちまち眠くなってしまうのです。
仕事中だとどうなるでしょう…
パソコンの誤作動をしてしまったり、
大切な書類を間違えてシュレッダーにかけて
怒られたりするかもしれませんね。
集中力がかけてミスをするのも
もしかしたら、興味のないことに対する
突然の眠気によることも
大いに考えられますね。
それではどうしたらいいのでしょうか?
発達障害のあなたが、
興味のあることは大いに実力を発揮して、
苦手なこと(興味のないこと)は
同僚や上司に相談して理解を得られるようにすれば、
お互いの生産性も向上して、
win-winになりますよね。
つまり、発達障害のあなたが
困っていることは、
周りの人たちも困っていることなのです。
全ての作業に万能な人はいないのですから。
発達障害のあなたが
正直に強い眠気に襲われることを話せば、
きっとわかってくれるはずです。
夜の睡眠はとても大切です。
なぜなら、
発達障害のあなたが心も身体も成長するために
日中使った老廃物を綺麗にして、
明日の活力のためにまた再生するために
眠らずに一生懸命働いているのですよ。
ですので、
日中の強い眠気が
睡眠不足なのか、
過眠症なのか、
発達障害のあなたの特性なのか、
改めて見直してみてくださいね。