こんにちは!
発達障がい支援センター の黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
子育てをしていて、
・子どもに声をかけてもなかなか反応がない
・親が子供に聞いたことに返事がない
・子どもにして欲しいことがあるのに、頼んでも無視された
ということはありませんか?
そんなことがあると、イラっときてしまい、
次第に声が大きくなり、言葉も荒くなる。
しまいには怒鳴ってしまうような言い方になってしまうということはありませんか?
(かつて私もそうでした💦)
でも、ちょっと待ってください!
子どもは、お母さんを怒らせようと思って、
わざと言うことを聞かないのではなく、
単に気づいてない、または声をかけられたことがわからないのかもしれませんよ。
『人の話を聞かないなんてよくない!ちゃんと話を聞かせないと!』
と子育て中の親のあなたが怒ってしまう前に、
下の記事を読んで、子どもが理解しやすい言い方をしているのかをチェックしてみてくださいね。
子どもが理解しやすい声かけのコツ
親のあなたが言いたいことを言って、それで伝わっているのだったら問題はありません。ただ、
あれ、伝わっていないかな?
と感じるのでしたら、お子さんの立場に立って考えてみることが大切です。
1.子どもの様子をよく見てみる
まずは、お子さんが、話を聞くことができる状態かよく観察してみましょう
「今話しかけたら、すぐに返事できる状態かな?」
「何かに夢中になってないかな?」
と、気をつけて見てみましょう。
そうすると、遊びに夢中になっていたり、
動画の世界に入っていたりして、話を聞く体制になるのはむずかしいかもしれません。
何かに夢中になっていたら、途中で止めないでやらせてあげることが大切な時もあります。
お子さんの様子をよ~く観察してくださいね。
2.子どもの注意をしっかり引いてから話す
お子さんが、あなたの話を聞く体制になるように工夫してみましょう。
お子さんの注意をひくために工夫できることはないでしょうか?
・周りの不必要な音(テレビなど)を消して話しかける
・子どもの目の前に行って、目を見て話しかける
・子どもの肩をたたいたり、手を鳴らしたりしてから話しかける
・大きい声や高い声など、声の大きさやトーンを変えてみる
・長く呼んでみる(例:「あーーーーーーちゃん」)
など、子どもの注意をこちらに向ける工夫をしてみましょう。
3.お子さんに届く言葉で話す
①ポジティブな表現を使いましょう
お子さんがどんな行動をすればいいのかわかるように、ポジティブな表現で声かけしましょう。
「~しないで」など否定文にしないようにしてくださいね。
例:
走らないで ⇒ 歩こう
怒らないの ⇒ やさしくしてね
②具体的に話しましょう
あいまいな表現を使わないで、具体的な言い方をします。
例:
早くして ⇒ 〇時までに出発しようね
ちゃんと片づけて ⇒ オモチャを箱の中に入れて
そこに座って ⇒ この椅子に座って
言葉だけで言っても通じないことがあったら、お子さんに実物、写真、絵をみせたり、身ぶりや見本を示したりするなど、目に見える手がかりを使って伝えましょう。次に何をするのか見通しがもてるようになります。
③短く話しましょう
要求は1回に1つにしましょう。また、文章が長すぎるとどのような行動をとるべきかお子さんが理解できないことがあります。短くわかりやすい声かけをしましょう。
例:
あーもう早く靴はいてよ、急ぐんだから ⇒ 靴はいてね
使わないオモチャはすぐに箱に片づけなさいって いつも言ってるでしょう、いい加減にしてよ
⇒ オモチャを箱に片づけようね
『話しかけられても返事をしない』ということが子どもに見られることがある場合、
発達障害やグレーゾーンの可能性もあります。
発達障害の特性で過集中だったり、耳からの情報を取り入れることが得意でないことがあるのです。
ただ、親や周囲の関わり方などの環境によって、ADHDやASD(自閉症スペクトラム障害)のような症状が出るということもある(愛着障害)ので一概には言えません。
発達障害のお子さんが持つ特性は実に様々な状態があって、定型発達のお子さんときっちり境界線をひけるものではありません。
大切なのは、発達障害かどうかではなく、
その子自身が困っていること、もしくは困っていてもその子自身も気づいてなかったりするところを、
周りの支援者が気づいてあげてどのように助けてあげられるかをいろいろ試しながらやっていくことです。
かけられる言葉で、そのお子さんがどんな人格に育っていくかに影響を及ぼします。
その影響の受け方も十人十色🌈です。
お子さんが「うれしい!」と感じられるような言葉を
親のあなたが何度でもくり返しシャワーのように、お花に水をあげるように
たくさんたくさん あびせてあげてください。
そうすることで、お子さんも、あなた自身も幸せになっていきますよ。
発達障がい支援センター 黒瀧素子でした。