こんばんは!発達障がい支援センターの黒瀧素子です。
あなたは、『きょうだい児』という言葉を知っていますか?
『きょうだい児』とは発達障害などの障害や病気のある子の兄弟姉妹のことです。
きょうだい児がかかえる問題
親は発達障害などの障害等がある子に手がかかることが多く、
きょうだい児の相手が疎かになってしまうことがあります。
そうするときょうだい児は、
本当は親にかまってもらいたい気持ちがあるのに我慢をしてしまったり、
親に平等にあつかってもらえなかったという不満を抱えてしまったりすることがあります。
きょうだい児の中には、
親の気を引くためのお試し行動・問題行動をおこす子もおこさない子ももいます。
問題行動を起こせる子だと、
親はその子の不満やさみしい気持ちなどに気づきやすいので、
親として対処しやすいです。
でも問題行動をおこさない子はさみしい気持ちを我慢してよい子を演じてしまったり、
甘えることを諦めてしまったりして学童期や思春期を過ごしていくので、
親も気づきにくい。
そして大人になってから、
生きづらさとして問題が現れるということもあるのです。
親の側も、障害や病気のある子にどうしても手がかかってしまい、
きょうだい児にちゃんとかまってあげられないなどの思いから罪悪感を持ってしまうこともあります。
また、
周囲からからかわれることがあったり心ないことを言われたりして辛い思いを経験することもあります。
また、そのことを親を傷つけてはいけないからと親に話せないということもあります。
きょうだい児を気にかけることの大切さ
なので、発達障害児やきょうだい児を育てている親のあなたは、
きょうだい児のことも意識して心掛けて、
「あなたのことを気にかけているよ」
「あなたのことを認めているよ」
ということを、伝えられるように気を配っていきたいですね。
そのためには、お母さんときょうだい児2人だけの時間を持つこともいいですね。
お母さん自身をケアしてあげましょう
障害の受容にはおおむね11段階あるとも言われているように、
わが子に発達障害があるということを受容していくことは、
親の自分にしかわからない苦しい気持ちを乗り越えてきたり、
身近な人にさえ、どのように伝えたらよいのか悩んでしまうことがあったりと、
並大抵のことではないこともあるでしょう。
そして、発達障害がある子を育てていくこと自体も、
家庭によっても子ども一人一人とっても違いますが、
それぞれにたいへんな苦労、そしてまた楽しみもあることでしょう。
そんな中、お母さんがきょうだい児についても、
・きょうだいのこともかまってあげないといけない!
・きょうだいのことも認めて自信を持たせてあげないといけない!
と頑張りすぎてしまうと、
もしかしたらお母さんがいっぱいいっぱいになってしまうこともあるかもしれません。
お母さん自身が疲れ果ててしまわないように、お母さんも
自分自身を大切にしてあげられているかな?
と、自身を振り返ってみることも大切です。
自分の時間を意識してとることなど、
こころも身体も大切にしてあげてくださいね。
親のあなたが幸せになることが、
子どもたちの幸せにもつながっていくのですよ。
私が過去に書いたこちらのブログもよろしけれご参考になさってみてくださいね。
「自己受容」今すぐ子育てが楽になる3つの方法
https://www.skill-t.org/archives/3532
忙しい時ほど自分を見つめる時間をつくること
https://www.skill-t.org/archives/3438