心理カウンセラーのブログ

見た目は散らかっていても片付いている

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こんにちは。発達障がい支援センター 水野幸子です。

私は、整理整頓が苦手です。

物を減らすこと。定位置を決めること。整理整頓の基本は分かっているつもりです。
私の収納スペースが減ったことで、物があふれかえる状態になってしまいました。

そんな中で、地道に断捨離をしています。
今週はこの引き出しを片付ける。など、時間はかかりますが自分のペースでやっています。

片付けが苦手な私ですが、息子の部屋に行くと、片付いていないな。と思います。
本棚を見て、これはこっち、それはあっちの方が、スッキリすると思うけど、と提案しても嫌がられます。

人には個性があるように、その個性にあった片付けがあるんですよね。

ちまたで言われている整理整頓方法や、片付け方法をやってみても、それが発達障害のあなたに合っていなければ整理整頓できている。片付いている、とは言えないですよね。

発達障害のあなたは、どんな状態が落ちつくのでしょうか。

発達障害の特性は色々あります。

物が見えなくなると不安になる。
物が見えなくなると忘れてしまう。
思い出の品は見えるところにないとイヤだ。

等です。

こういう発達障害の特性を持っていると、散らかった部屋の方が落ちつくと感じる人もいます。

一般的には、床が見えて、物が整理されている状態が落ちつく部屋です。

でも、特性によっては、なんとか足の踏み場があるかな、というくらいに物が散乱していても、このほうが落ちつくと感じるのです。

落ちつくの到着地点が違うということです。

なので、発達障害のお子さんと親御さんの間では。片付けのことでお互いにイライラすることが起こるのですね。

親御さんにとってはゴミでも、発達障害のお子さんにとっては宝物かもしれません。
大切な思い出かもしれません。

なので、発達障害のお子さんの親御さんは、勝手にお子さんの物を捨てないようにしましょうね。
勝手に捨てることや整理整頓することが、親子ケンカの原因になるかもしれないのです。

では、どうやって片付けていけばいいのでしょうか。

基本。物を減らしておくことは大切です。

でも、遊園地の入場券が捨てられない。大切な思い出。となってくると、なかなか物を減らすことができません。

そんなときは、写真に撮りましょう。

発達障害のあなたや、発達障害のお子さんが、実物がなくても写真があればいいよ。という物は、写真を撮って捨てることにしましょう。

見えている方が安心する特性の場合は、箱などを使って定位置を決めます。

ここはお財布と携帯。ここは鍵。といったように分けて、何を置く場所なのか、見出しをつけるとか、写真をつけるといいです。

タンスの戸をはずして、中を見えるようにしてもいいですよね。
引き出しを使うときは、中が見える引き出しがいいですね。

例えば、ここは思い出の品。とうい箱を作って定位置決めたとします。

箱の中をみると、物がただただつっこんであるだけで、整理整頓されていないかもしれません。

でも、そこを注意するのはやめましょう。
決めた位置にしまうことができた。ということを褒めていきましょう。

箱の中もきれいにして、初めて整理整頓された。
床に物が置いていない状態が、整理整頓された部屋。
クローゼットや棚の中が見えないほうが良い。

これは、一般的な考え方なのですね。

発達障害のあなたや、発達障害のお子さんの場合は、発達障害の特性にあった生活をすることが何よりも大切です。

自分の部屋を我慢しなければいけない部屋にする必要はありません。

ただ、散らかっていていいよ。掃除をしなくていいよ。と言っているわけではありません。

掃除をしないと埃がたまります。埃はダニが喜ぶ住処となります。
お菓子がこぼれたままだとカビが生えます。
ゴキブリも来ます。

これは、ダニアレルギー、ハウスダストアレルギー、喘息を引き起こす原因になります。

発達障害のあなたも、発達障害のお子さんも、普段の生活で疲れをためている可能性が高いです。
そこにわざわざ、アレルギーや喘息を持病にする必要はありません。

例えば、何曜日は掃除機をかける。と決めて、定期的に掃除をするようにできるといいですね。

それでは今日も楽しい1日をお過ごし下さい。

発達障がい支援センター 水野幸子でした。




 
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