おはようございます。発達障がい支援センターの青芝夏樹です。
本日は「他人の思いを優先させるのを止めませんか?」について、お話したいと思います。
あなたは、人に迷惑をかけてはいけないと思っていませんか?
あなたは、人に迷惑をかけるぐらいなら自分が我慢しようと思っていませんか?
あなたは、嫌なことがあっても自分さえ我慢すればよいと思っていませんか?
発達障害があると、どうしてもできないことがあったり、時間がかかることもあるので、周りに迷惑をかけることも多いでしょう。
学生の時も発達障害の特性で、じっとしていられず動き回ったり、思ったことをすぐ口にしてしまい、そのたびに親や先生から「人に迷惑をかけてはいけません」と強く指導される子も多いのです。
このようにして、「人に迷惑をかけてはいけない」という強い観念を植え付けられてしまっているかもしれません。
観念というのは、主観的な物事の捉え方。つまり主観的な判断基準のことでしたね。
「人に迷惑をかけてはいけない」という強い観念を持っていると、「なんでも我慢しなければならない」「自分の気持ちは置いておいて他者の考えを優先しなければならない」と考えて、何をするにもそれが判断基準となってしまいます。
そうすると、自己主張ができず「自分の考えがない奴」、「何でも言うとおりにする奴」とか「何をしても怒らない奴」と思われ、いじめやパワハラ、セクハラの対象となったり、ひどい状況なのに他人に相談できず自分さえ我慢すればよいと考えるようになり、うつ病になったり不登校になったり引きこもりになったりします。
いじめやパワハラ、セクハラは絶対にやってはいけないことですが、そのようなことをする人は自覚が全くない人が多いのです。「そいつができないから教えてやっている」「指導して何が悪い」というように自分を正当化している人がほとんどなのです。
「盗人にも三分の理」ということわざをご存じでしょうか?
盗人にも三分の理とは、「悪事を働いた者にも、それなりの理由はあるものだということ。また、どんなに筋の通らないことでも、その気になれば理屈はつけられるものだということ。」です。
つまり、どんな極悪人でもいろんな理由をつけて、自分が正しいと思って行動しているのです。「物を盗んでも食べるためには仕方なかった。」とか「人を騙しても、ノルマがあるから仕方なかった。」などです。
そういう人たちに、「何でも言うとおりにする奴」と思われていたら、どうなるかわかりますよね。
ここで大切なことは自分軸になることです。
自分軸
他人軸とは、他人の思いを優先させること。
自分軸とは、他人の思いと同じくらいに自分の思いを優先させること。
自己中心とは、自分の思いだけ優先させること。
「他人に嫌な思いをさせるなら自分が我慢してあげよう。」「他人が怒っているので言うこと聞いてあげる。」
自分の気持ちに素直になって、耳を傾けてください。本当に自分はそうしたいのか。
他人の思いを優先するのと同じくらい自分の思いも優先してあげましょう。
自分軸になるやり方がわからない方は、当発達障がい支援センターにご相談いただければカウンセラーがお手伝いさせていただきます。