発達障がい支援センター
真鍋良得(まなべりょうえ)です。
子供が発達障害の心理検査を受ける前、最初にその子供に関わる誰かが発達障害があるかもしれないと思い始めてから、実際に検査を受けるまでにはさまざまな紆余曲折を経ることが多いようです。
親が子供が発達障害かもしれないと思ったが、幼稚園や学校の先生にこんなの普通だと言われた。
学校の先生が子供に発達障害があるかもしれないと思い親に伝えたが親は怒って取り合ってくれなかった。
母親が子供が発達障害があるかもしれないと思い父親に相談したが、父親がそんなはずはないと怒って取り合わなかった。
子供自身が自分に発達障害があるんじゃないかと親に相談したが、親から頭ごなしに否定された。
こんな風に、周りの誰かがその子が発達障害であることを否定しようとすることがあります。
発達障害がある可能性を考え、それについて調べて知識を得た人が誰かに相談したけど否定されたりして、悩みながらも何もできないという話しを聞くことがあります。
発達障害は良くないものだというネガティブな考えがあって、発達障害というものを受け入れようとしなかったりそれについての知識を学ぼうとはしない人はたくさんいます。
子供に発達障害があると将来社会に出てちゃんと生活できないと思っていて、発達障害であってほしくないと思っている方もいます。
子供のために心理検査を受けさせてあげて適切な対応をしたいのに周りにそれを邪魔する人がいるという場合にはどうすればいいのでしょう。
そんな時、自分以外の人の考えを変えさせるということはできません。
自分に今何ができるかを考える必要があります。
できることとしては、カウンセラーに相談する、自分が発達障害についての知識を学んでできる範囲の対応をする、といったことがが考えられます。
悩む時は、専門家であるカウンセラーに相談することで適切な対応ができます。
まわりの状況からカウンセラーに相談することが難しいという場合には、自分で本を読んだり、専門家のメルマガなどで勉強するのがいいでしょう。
ネットで検索して出てくる情報は、出所がはっきりしないものもあり、必ずしも正しいものとは限らないので、そういった情報をもとに行動することは十分慎重である必要があります。
子供のことに関しては、子供の気持ちをよく理解してあげることが大事です。
親や周りの人の勝手な思い込みであれこれとやらず、子供が何を望んでいるかをわかってあげ、子供自身が幸せになれるように考えてあげましょう。