発達障がい支援センター
真鍋良得です
発達障害がある子供を育てるとき、子供の行動を親の価値観、親の基準に当てはめてジャッジしようとすると、良くない面が目につきやすくなります。
ある親が、子供が食べ物をテーブルの上や床にまでこぼしながら食べるので、こぼさずきれいに食べさせたいのですが、「お行儀よく食べなさい」といくら注意してもきれいに食べてくれなくて困っていました。
子供にしてみれば、食べることに一生懸命で、きれいに食べるとか考える余地がなくて、こぼしていることも全然気になりません。
一方、親にしてみれば、外でお行儀良くしてくれないと人に迷惑がかかるからちゃんとできるようになってほしいし、食事のたびに掃除をするのが嫌になります。
食べ物を床にこぼすのは良くないという、良くない面ばかり目につくとイライラもします。
こんな時、まずは、自分でご飯を食べられること、しっかり食べて元気でいられること、そのことに感謝し、それだけですばらしいことなんだと認めてあげることができれば少し気持ちが楽になります。
床に食べ物をこぼすことを決して叱らず、それを当たり前のことと受け止めて、穏やかに「ご飯が終わったから一緒に掃除しよう」といって、親子で一緒に床をきれいにしてみてはいかがでしょうか。
そのうち、もっと上手に食べられるようになります。