こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
私事ですが、昨日から、九州に出張(ワーケーション)に来ています。
私は千葉県在住なので、朝7:20に成田空港を出る飛行機を予約していたのですが、意外と時間がギリギリになってしまいました。
国内線の場合、1時間前には空港に着いていた方が良いよなぁ…
電車を調べると、5:20に最寄り駅を出る電車に乗ると1時間前に着くことができるんだな…
と逆算して、計画を組んだのですが、空港に着くと、機内持ち込み荷物の重量がオーバーしており、あたふたしているうちに、搭乗時刻ギリギリとなってしまいました。
でも、ある程度、余裕を持った計画にしていたおかげで、乗り遅れるということはなく、すんなりと搭乗できました。
こんな風に、何かをするときは、逆算をする必要がありますよね。
そして、それがうまくできないと、計画通りに物事を進められず、後で慌てる事態が起こります。
発達障害のある方は、特性にもよりますが、計画性がなかったり、計画を立てるのが苦手だったりします。
理由は色々ありますが、その一つに、物事の状況を把握したり、先の流れを想像したりするのが苦手な傾向があるためです。
うまく計画を立てられず、衝動的にやることを判断してしまうこともありますね。
そこで今回は、計画をうまく立てるコツを紹介したいと思います。
1、決められている期限より、少し前に終わるように計画を立てる
決められている期限より少し前に期限や時間をずらして、それまでにできるように計画を立てるという方法です。
例えば、10:00に渋谷駅集合という約束だったら、30分前(9:30)に着くような計画を立てるのです。
そうすると、
忘れ物を取りに1回家に帰らなくてはいけなくなった!
乗り換えを間違えた!
など、想定外のことがあった場合も、慌てなくて済みます。
早く着いたらすることがなくて嫌だ!待っているのが嫌だ!という方は、早く着いた時にすることも考えておくと、より安心して出かけることができます。(本を持っていって読む等)
他にも、仕事の納期が30日後だったら、25日後までに完成するような計画にするのです。
(目安としては、実際の期限の、3分の2〜6分の5くらいの時点で終わるようにすると良いです)
そうすることで、
仕事をしようと思っていた日に、他に予定が入ってしまった!
想定外のトラブルがあった!
といった時にも対応しやすいです。
2、計画は細分化して具体性を持たせる
計画は、より細かく分けましょう。
そうすることで、今やる作業がわかりやすくなります。
例えば、先程の空港の例で言えば、1時間前に着く!という計画だけでは、具体的ではないですよね。
1時間前に着くためには、じゃあ何をしたらいいの?と考え、必要な工程を調べていくのです。
・1時間前に着くような電車に乗る必要がある
・1時間目に着くような電車に乗るためには、5:20には最寄り駅に着いている必要がある
・5:20に最寄り駅に着くためには、5:00には家を出る必要がある
・5:00に家を出るためには、4:40には起きる必要がある
・4:40に起きて、5:00に家を出るには、その時間にアラームを設定しておくことが今できることだ
といったようにするのです。
仕事でも同じで、これを完成させるにはどんな作業が必要?その作業をするためには何が必要?と考えていきましょう。
最初は難しいかもしれないので、上司やカウンセラーなどと相談して、確認を取りながらやっていくことをおすすめします。
3、何のための計画か?を明確にする
よく、「計画を立てると、それに縛られるから嫌だ!」という方もいますよね。
以前の私もその一人でした…笑
ただ、それは、何のためにその計画を立てるのか?気づいていないケースが多いのです。
自分を縛るために計画を立てるのではないですよね。
自分が慌てなくて済むために、そして、より楽に、自分が進めたい方向に進めるように(省エネできるように)計画を立てるのです。
ですから、計画の目的を明確にすることが大切なのです。
進みたくない方向に計画を立ててしまったら、それは苦しくなりますし、
進みたい方向に計画を立てたとしても、あまりにハードスケジュールだったら、それも苦しくなります。
自分が良い気持ちで物事を進めるため!というのを忘れないようにしてくださいね。
では、今回は、発達障害の方が計画をうまく立てるコツを3つ紹介しました。
少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。