発達障がい支援センター
真鍋良得です。
あなたは発達障害があるわが子が学校の先生から「お子さんは集団行動が苦手なようです」と言われたら、どうしますか。
発達障害がある子供が「集団行動ができない」と言われることはよくあります。
教室で授業を受けて、行事にも参加して、他の子供たちと同じように学校生活を送っていても、多くの子供たちがじっと待っている時にじっとしていられなかったり、友だちと遊ばずにひとりでいることが多かったりすると「集団行動ができない」とみられたりします。
そこで発達障害がある子供に周りの多くの子供たちと同じ動きをすることを求めたり、友だちを作ったり友だちと一緒に遊べるようにとがんばらせたりしても、なかなかできるようにはならず、かえって子供に苦痛を与えることにもなりかねません。
さらに、それがやがて「普通じゃない自分はダメなんだ」と思うようになることにもつながります。
「集団行動ができない」と言う時、ただ漠然と周りの子供に合わせることを求めるのではなく、何ができて何ができないのか、子供自身がそれによって何か困っていることがあるのか、具体的に状況を把握することが大切です。
何か問題があるのだとしたら、それが本当に問題なのか、子供がそれをどのように感じているかを考えたうえで、子供の安全を守るためなど必要性のあるものから子供ができる方法で改善していくようにすれば、子供の気持ちを傷つけることなくより良い方向に進んでいくことができるでしょう。