こんにちは。発達障がい支援センターの青芝夏樹です。
ASDの方の特徴として、ゼロ百思考をする方が多いです。
ゼロ百とは、正しいか間違っているかの2択です
点数でいうと、百点か0点かです。
水でいうと、凍っているか沸騰しているかのどちらかです。
おかしいのは、わかると思います。
点数でも20点、45点、65点、79点など中途半端な数値があるのが普通です。
水なら風呂に入るなら40℃、熱燗なら50℃、発酵させるなら60℃と適温があります。
それと同じなのに、思考となると0か100となってしまうのです。
まず、それに気づくことが大切なのです。
なぜ、そう思ってしまうのか?
あなたの中に観念があるからです。観念とは、主観的な物事の捉え方のことで、あなたの判断基準になっています。
その基準から外れたら、0点となって、合っていたら100点となるのです。
ルールは守らなければならないと思っていたら、ルールを守らない人は0点です。守っていたら100点です。
自分はルールを守るので、守らない人がいると腹が立つのです。
あなたの中では当たり前なのです。それを人にも強要してしまいます。
例えば、信号を守るのは当たり前ですよね。
車通りの多い横断歩道では、ほとんどの人が信号を守るでしょう。
しかし、車がほとんど通らない小さな交差点の信号で、歩行者である場合は守らない人も出てきます。しかし、ルールを守るあなたはもやもやするはずです。
なぜ、ルールを守らないのだろう?
この場合、当然、信号を守らない人は交通ルールを無視していることになります。警察に見つかったら注意されるでしょう。警察官がいたら、信号を守っていることでしょう。
しかし、その場の状況に応じて臨機応変に対応しているともいえます。その人にとっては、自己責任でルールを無視して車にはねられる危険を冒して渡っているのです。いちいち、あなたが腹を立てる必要はないのです。
このような考え方になっていないか気づくことが大切です。
なんでも、中庸がいちばんいいのです。考え方を柔軟にするのです。そうすると、腹が立つことも減ってくるでしょう。人を批判することも減ってくるでしょう。