こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
突然ですが、
発達障害のあなたは、何もしない時間を持っているでしょうか?
発達障害のあなたは、何もしないこと・休むことが怖いと思うことはありませんか?
発達障害のあなたは、効率ばかりを重視してはいませんか?
発達障害の方の中には、休むのが怖い・何もしないことが怖いと、漠然とした不安や焦りを持っていて、何かに打ち込んでいないと気が済まなくなる方もいます。
何かをしていないと気が済まない
自分はできない人間だから何かに打ち込んでいなければ
人に迷惑をかけてしまうから、とにかく頑張らないと
こういった考えから、休むことをなるべくしないという選択を取る発達障害の方は多いです。
今日は、こんな「休むのが怖い」という発達障害の方に向けてお話できればと思います。
休むのが怖いことへの対処法
休むことが怖いと思っている方の多くは、なるべく予定を入れたり、することを作ったりして、休む時間や何もしない時間を持たないように対処することが多いです。
こういった対処法も悪いわけではありません。
私も以前は、何かをしていないと気が済まなくて、とにかくアルバイトを入れたり、勉強することを増やしたりしていました。
ただ、これをずっと続けていては心身の調子を崩しますよね。
休むのが怖い→予定を入れる・することを増やす→疲れる。でも休むのは怖い→予定を入れる・することを増やす→疲れる。でも休むのは怖い……と負のループになってしまうのです。
実際、以前の私も、心身の調子を崩して、精神安定剤を飲んでいるにも関わらず、休むことが怖くて、やることを増やしていました。
では、どう対処したら良いのでしょうか?
休むのが怖い原因
休むのが怖いというその気持ちに向き合ってみるということが大切になります。
休むのが怖いのはどうしてでしょうか?
ちょっと自分に問いかけてみてくださいね。
実は、休むのが怖い方の場合、自己肯定感が低いことが多いのです。
休んでしまったら、何もしなくなったら、「自分は何の役にも立てない」・「価値のない人間になってしまう」・「誰からも認められなくなってしまう」・「誰からも愛されなくなってしまう」・「頑張れない自分になってしまう」…
こんな前提があるからこそ、頑張らざるを得なくなってしまうのです。
そのままの自分ではダメという自己肯定感の低さがあるからこそ、何かをしていなくてはいけない・頑張らなくてはいけない・誰かに必要とされなければいけないとなって、休むことが怖くなってしまうのですね。
こういった自己肯定感の低さは、幼少期の頃の経験から身につけることが多いです。
特に発達障害の方は、幼少期に何かがうまくできなかった経験が多いこともあり、自己肯定感が低くなりやすいと言われています。
また、親御さんの自己肯定感が低い場合、その子どもも自己肯定感は低くなりやすいです。
本当は、何かができてもできなくても、何かを持っていても持っていなくても、あなたは価値があるし、愛される存在です。
そして、恐怖で頑張らなくても、自分の意志で前に進む力をあなたは持っているのです。
ただ、幼少期の経験から身につけた思い込み(観念)があると、そこを理解することが難しくなってしまうのですね。
ですから、休むのが怖いという奥にはこんな原因が潜んでいるだなぁとまずは気づき、自己肯定感を低くしている思い込み(観念)を変えていくことが大切になるのですね。
発達障害があり二次障害を持っている方には、特に、ここを重点的にカウンセリングしていきます。
また、手段と目的が入れ替わっている可能性もあります。
手段と目的の話は、「発達障害の方は特に手段と目的が入れ替わりやすいです」という記事で詳しく書きましたが、「休むのが怖い」という考えは、本来の目的から遠ざかることになります。
ですので、手段と目的を見直してみることもおすすめです。
ということで、まとめると、
・休むことが怖いという発達障害の方の多くは、対処法として、なるべく休まないという方法を取る事が多い
・ただ、この対処法では、根本解決には至らない
・休むことが怖いという気持ちの原因は、自己肯定感の低さにあることが多い
・発達障害の方は、特性により、自己肯定感が低くなりやすい傾向にある
・自己肯定感の低さを改善するには、思い込み(観念)を変えていくことが大切
・手段と目的が入れ替わっていないか、見直してみるのもおすすめ
ということでした。
少しでも参考になれば幸いです。
発達障害のことでお困りで、より詳しい改善方法が知りたいという方は、当センターが発行している「発達障がい克服!無料メルマガ」も読んでみてくださいね。
では、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。