こんにちは。発達障がい支援センターの青芝夏樹です。
発達障害の方は、言葉を字義のまま受け取ってしまう場合があります。
仕事をしているとき、上司が「会議の時に配布する資料が揃っているかチェックして」と頼んだとしましょう。
上司は、部下は資料をチャックして、揃っていなかったら資料を準備して揃えてくれるだろうと想定して頼んでいます。
しかし、発達障害があると字義のまま受け取り、チェックだけして報告するでしょう。報告してくれと頼んでいないからもしかしたら、報告もしないかもしれません。
定型発達と非定型発達では、文化が違うと認識しておく必要があります
定型発達は、察してしてくれるだろう文化
非定型発達は、言ってくれないとわからない文化
異文化コミュニケーションが必要となってきます。
正しい上司の対応
上司としては、具体的に細かく指示する必要があります。
〇、□、△、✕、◇の書類が揃っているかチャックして、揃っていなかったら、足らない資料を印刷して揃えて報告してください。
正しい部下の対応
部下としては、何をするか確認する必要があります。
「チェックして報告すれば良いのですね。」
そうやって聞くと、上司は、「いや、資料が不足していたら印刷して揃えてください。」と具体的にいうでしょう。
「そんなのわかるだろう。自分で考えろ。」と切れてくる上司がいるかもしれません。
障害者枠で入っているなら、人事部に言って上司の対応を直してもらうことも可能でしょう。
しかし、一般枠で入っているとそれができません。その場合は、「わからないので教えてください」と聞くしかありません。できなかったら怒られるのですから。
なんどかやっていると慣れてきて、どうすればよいかわかるようになります。
このように、異文化コミュニケーション能力が必要となってきます。異文化コミュニケーションには、相手の特性を知ることが重要です。相手の特性、自分の特性を理解して、お互いに尊重する姿勢が大切です。