こんにちは、心理カウンセラーの神谷今日子です。
あなたは、子どもの発達障害のことでお悩みではないですか?
うちの子、将来、大丈夫かしら?
発達障害の人は、うつや不登校、引きこもりになりやすいって言うし、大丈夫かな?
うちの子、めちゃくちゃ自己肯定感低いな…。
色々、悩みや不安は出てきますよね。
子どもが発達障害であることももちろん、悩みの種ではあると思います。
ただ、それ以上に、発達障害の子どもの場合、二次障害を防ぐことが大切です。
二次障害とは、発達障害の特性によるストレスから生まれる二次的な症状のことです。
うつや不登校、引きこもり、不安障害などがあります。
発達障害の方は、特性により、失敗経験や叱責経験が多い傾向にあります。
また、メタ認知という客観的に物事を見る力が弱いこともあり、たまたました一度の失敗を、それが自分のすべてだと思いやすい部分もあります。
その中で、二次障害が起きてしまうケースが多いのですね。
発達障害があっても、本人や周りの人が困ることなく、社会活動(仕事や学校)ができていれば、問題になることはありません。
しかし、うつなどの二次障害になり、本人が辛い思いをしていたり、仕事や学校に行けなくなったりした場合、問題が出てくるのです。
そこで今日は、発達障害の子どもの二次障害を防ぐために親のあなたが今すぐできることについてお伝えできたらと思います。
二次障害の大きな原因は自己肯定感の低さ
二次障害の大きな原因は、自己肯定感の低さにあります。
自分の特性を自分で否定したり、失敗する自分ではダメだと過剰に頑張りすぎたり、そういったところから二次障害は起きてきます。
ですから、発達障害の子どもの自己肯定感が高ければ、子どもに二次障害は起こりづらいのですね。
たまに、自己肯定感が高すぎて問題を起こす発達障害の子どももいるのでは?と思われる親御さんもいらっしゃいますが、『すごい自分でないと自分を肯定できない』という思考から、そのように自信満々に振る舞ったりプライドを高くしたりするケースもあります。
なので、根本には、自己肯定感の低さがあるのですね。
話を戻すと、二次障害が起こる大きな原因は、自己肯定感の低さにあるということです。
逆に言えば、本当に自己肯定感が高い子どもは、二次障害にはなりにくいです。
何かに失敗しても、失敗した自分も含めて肯定でき、乗り越えられるからです。
叱責されたとしても、注意された部分を改善することを考え、自己否定にならないからです。
ということで、二次障害を防ぐためには、自己肯定感を高めておくことが大切なのですね。
発達障害の子どもの自己肯定感を上げるために親が今すぐできること
自己肯定感を上げるといっても、子どもは親の話なんて聴かないし、どうしたらいいの!?と思う親御さんも多いですね。
では、その中で、親がすぐできることって何だと思いますか?
それは、親御さん自身が、自分のことを肯定して、愛していくことです。
親がやってても意味ないんじゃ?と思うかも知れませんね。
ただ、実は、人って、自分を肯定できる分しか、他者を肯定することはできないのです。
それと同じで、自分を愛せる分しか、他者のことを愛せないのです。
例えば、親御さんであるあなた自身が、周りと同じように仕事ができない自分はダメだ!と思っていたとします。
発達障害の子どもが、周りと同じように勉強ができなかったら、ついつい注意したくなりませんか?
もっと他の子に近づけようと、頑張らせたくなりませんか?
子どもに直接注意しなかったとしても、親御さん自身が、「私ってダメね!」と言っているのを子どもが聞いていたら、『その親から生まれてきた僕もダメなんだ』と思いやすくなるとは思いませんか?
こんな風に、親御さんが自己肯定感が高くない場合、その子どもも自己肯定感が低くなりやすくなるのです。
ですから、まずは、親御さんが、自己肯定感を高めていくこと。
そうすることで、子どもを褒めるポイントがいっぱい見つかるようになり、子ども自身も自己肯定感が下がりづらくなっていきます。
というわけで、子どもの二次障害を防ぐために親のあなたが今すぐできることは、『親自身の自己肯定感を上げる』でした。
参考になれば幸いです。
では、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。