こんにちは。発達障がい支援センターの水野幸子です。
今まで生きてきた中で、
・お前はいいは
・お前だからね
・知らなくていいよ
・やっぱりお前だったか
このような言葉を人から言われたことがあるのではないでしょうか。
発達障害のあなたが「お前はいいは」の言葉を受けたとき、どんな状況だったか思い出せますか?
そして、あなたはその言葉を聞いた時どのように思いましたか?
・悲しくなった
・辛くなった
・どうして?なんで?
・あ、またか
・ここでも言われた
・どうせ私なんて
多くの方が、ネガティブな気持ちになるのではないでしょうか。
「お前はいいは」と言われた時、あなたはその理由を聞いたことがありますか?
理由を聞かずに、あなたの思い込みで、自分を傷つけていませんか?
私の体験をお話しします。
高校3年生の時、部活は引退しているのですが、週1回1時間授業の中に部活が組み込まれていたので、部活に参加していました。
部活に行ってみると、3年生の部員が円になって話し込んでいます。
一緒に行った友達と、なに、なに?と言いながら円の中に入ろうとすると
「あなたたちはいい。」と言われました。
私と友達は2人して顔を見合わせました。
2人の気持ちは なんで仲間はずれにするの?でした。
すかさず、「なんで~、何なの。教えてよ」と言いました。
すると返ってきた言葉が、「あなたたちは同意しないし、こういう話に入らない子たちだから」でした。
それでも、こういう話が気になったので、円の中に入りました。
3年生の部員は、その日休んでいた1人の子に対する今までに積もった不満を吐き出していたのでした。
その内容を聞いていて、だから「あなたたちはいい」と言ったんだ、と理解できました。
もし、ここで理由を聞かなかったらどうなっていたでしょうか。
今まで一緒に仲良くやってきたのに、なぜ引退してから仲間外れにするの?という不信感が残ります。卒業してもずっと、わだまりが残っていたでしょう。
でも、なぜ?どうして?と聞いたことで、答えが返ってきたのでその場で解決することができました。
聞いたことで、「あなたたちはいい」の意味が、私と友達のことを考えて言ったことだと分かりました。
「お前はいいは」と言われると、ネガティブな気持ちが出てきがちですが、それは、言われた側の思い込みということもある、ということです。
言った側からすると
・この作業をあなたは苦手だと言っていたからやらなくてもいいよ
・あなたにあわないと思うからいいよ
・あなたはそのままでいいよ
といった、優しさや思いやり、愛情からの言葉であることもあるのです。
発達障害があるなしに関わらず、あなたはあなたの経験からの思い込みで生活をしています。
その思い込みを本当にそうなのかな?と考えていくと、生活が楽になっていきますよ。
ここで言っている思い込みとは、「観念」のことです。
「観念」とは、あなたが身に着けてきた出来事への「基準」です。
例えば、テストが70点でした。
いい点と思いました?悪い点と思いましたか?
・のび太なら大喜びですよね
・出木杉君なら落ち込むでしょうね
この違いは、のび太と出木杉君の基準が違うからですね。
あたなが大好きなもちもちドーナッツを買いに行きました。
でも、今日はあなたが大好きなもちもちドーナッツは売り切れでした。
他のドーナッツは沢山あります。
あなたはどんな気持ちになりますか。
・ショックで落ち込む
・たまには違うドーナッツを食べてみようと思う
こういった出来事の積み重ねで、あなたの気持ちは上がったり、下がったりしています。
これは、あなたの持っている
思い込み=観念=基準 で、出来事をジャッジ(判断)しているからなのですね。
お前はいいは、と言われた時に
・落ち込む
・わかりました、ありがとうございます
など、どう取るかもあなたの持っている「観念」によるのです。
この「観念」を緩めていくと、生活が楽になっていきます。
「観念」は、あなたの感情が動いた時に見つけやすいです。
大好きなもちもちドーナッツが売り切れていた。
→なんで~!と感情が動く
→感情が動いたのはなぜ?もちもちドーナッツ以外はドーナッツではないと思っているから
→それは本当なの?他のドーナッツも食べてみよう
→他のドーナッツも食べてみる。あれ?これも美味しいよ
→次回、もちもちドーナツが売り切れていても、最初よりは感情が動かなくなった
このような感じで、観念を緩めていくのです。
「観念」についてもっと知りたいというあなたは
発達障がい支援センターのホームページの“検索するテキストを入力”に観念と入力してください。
発達障がい支援センターの心理カウンセラーのブログで「観念」のことを知ることができますよ。
また、無料メルマガを登録していないあなたは、無料メルマガに登録してみてください。
それでは今日も、楽しい1日をお過ごしください。