こんにちは。
発達障がい支援センターの真鍋良得です。
子どもに発達障害があると、将来自立できるのか、ちゃんと仕事につけるのかと、心配になる方は多いと思います。
将来のことを考えて行動することはいいのですが、親が子どもに望むこと、親が思うしあわせになる道が、必ずしも子どもにとって望ましいこと、子どもにとってのしあわせになる道ではあるとは限らない、ということは意識しておく必要があります。
親が子どもだったころには大学を出ていい会社に入ることが将来安泰でしあわせになる事だったかもしれませんが、これからの時代は有名企業や公的機関に就職したとしても必ずしも定年まで安泰とは限りませんし、年金などの老後の保障も期待できません。
それよりは、自分が得意なこと、自分がやりたいことを見つけて、自分の特性を生かす道を選んだ方が安定した収入を得ることができ、人生を楽しく過ごすことができます。
特に発達障害がある子どもの場合は、将来の進学や就職を考えて周りの子どもたちと同じように何でもできるようにさせようとすることがかえって子どもを苦しめ、不登校やひきこもりのきっかけにもなりかねません。
学校の勉強について行けるようにとか、うまく人間関係を築けるようにといったことよりも、何が得意なのか、何に興味があるのか、何をやっている時が楽しいのかなど、子どもが生き生きとしていられることの方に目を向けて、能力を生かすことができるようにサポートしてあげることが、将来のしあわせにつながります。