発達障がい支援センター
真鍋良得(まなべりょうえ)です。
学校では、先生が黒板に書いて説明するものをノートに写して学習するように言われることがよくあります。
会社に入ると、先輩や上司から教わることを、ノートに書き留めて覚えるように言われることがあります。
しかし、発達障害がある人の中には、ノートに書くことが困難だったり、書いたとしてもうまく書けなくて後で見返しても何を書いているのかわからない、という方がいます。
字を書くことが苦手だと、書くことが追い付かなかったり、後でわかるように書けないという場合があります。
また、見たり聞いたりするということとノートに書くという二つの作業を同時にできない場合は、書こうとすると、書くことに意識が集中して相手の話が耳に入らない、黒板のどこを写しているのかがわからなくなる、といった場合もあります。
ノートが取れないと勉強が出来なかったり覚えられなかったりするとは限りません。
記憶力が良くて何も書かずに聞くことだけに集中している方が理解できるという人もいます。
黒板に図で書かれると理解できなくて、文章で書かれて教科書や参考書を読みこんだ方が理解できるという人もいます。
ノートを取らない、メモを取らない、ということがやる気がないとみなされることがありますが、自分が最も理解しやすい、学びやすい方法を取ることが一番いい方法です。
人によって、学習しやすい方法はそれぞれ違います。
発達障害がある場合、多くの人が学びやすい方法が当てはまらない場合が多いため、自分に合った方法をみつけにくいのですが、「こうすればいい」と決めつけることなく、いろんなやりかたを試してみると、いい方法がみつかります。