こんにちは。発達障がい支援センターの水野幸子です。
発達障害のあなた、発達障害のお子さんは、条件や基準を沢山持っていませんか?
その条件や基準にこだわることで、発達障害のあなた、発達障害のお子さん、支える親御さんが幸せいっぱいになるのなら、条件や基準にとことんこだわりましょう。
今までの生活の中で、今ある沢山の条件や基準があったために苦しい思いをした、ということはありませんでしたか。
この先も、同じように苦しむのは嫌ですよね。ですので、緩めたり手放すことができる条件や基準をみつけていきましょう。
ただ、発達障害の場合、特性でどうしても手放せないこだわりがあります。
それは、生活に支障をきたさないようにしていきましょう。
そして、そのときに大切なことは、決して無理をしないことです。
このこだわりを手放さないと!
やらなくちゃ!
と、新たなこだわりを作らないよにしましょう。
急に行うことは、発達障害のあなたやお子さんには変化が大きすぎ、強いストレスになることがあります。ですので、ゆっくりゆっくり行って行きましょう。
こだわりを分類しましょう
・よいこだわり
・どちらでもないこだわり
・悪いこだわり
よいこだわりとは
起床時間、就寝時間が決まっているというように、生活リズムが乱れないこだわり。
好きなことへの知識は博士なみ。
好きが高じて、将来の仕事につながるかもしれません。
好きなことをしているときは楽しいです。好きなことをしている時間が多いほうが、心は安定していきます。
よいこだわりの時は誉めて伸ばして行きましょう。
応援してあげましょう。
それが、発達障害のお子さんの自信につながります。
どちらでもないこだわり
支援をする親御さんや学校の先生、デイケアーの先生など、周囲の人たちが合わせることで、発達障害のお子さんも、周りの人も困らない、誰も困らないこと。
・物の位置
・片付ける順番
・同じ服を着る など
このぬいぐるみはここ、と置く場所にこだわる。
ぬいぐるみを並べる順番にこだわるのは、発達障害のお子さんが行いたいようにやらせてあげましょう。
同じ服を着るのも、2枚揃えておけば洗い替えもできますよね。
合わせられることは合わせていきましょう。
それで、発達障害のお子さんは、こだわってもいいという安心感がもて、満足することができます。
悪いこだわり
・欲しい物をどうしても手に入れたい
・高いところから飛び降りる など
悪いこだわりのくくりは、周りも本人も疲れてしまう、命の危険があるものです。
ですので、直して欲しいこだわりとなります。
一番いいのは、こだわりの対象を避けることです。
欲しい物をどうしても手に入れたい場合、買い物に行かないようにする。ということになります。
ですが、スーパーやショッピングモールに買い物に行くことは、将来大人になって自立していくうえでも大切なことです。
ですので、ルールを決めていきましょう。
出来るだけ具体的に細かく決めましょう。
・欲しいものを買うのは週に1回、1個。と決めたとします。
週1回の部分があいまいです。昨日買っているのに、買っていないと言い出すかもしれません。
そこで、曜日を決めましょう。
1個というのもあいまいです。10万円する物を買ってと言うかもしれません。
ですので、値段も決めておきましょう。
さらに具体的にするのなら、スーパーの名前も入れるのもいいですね。
・欲しいものを買うのは、火曜日のABCスーパーで300円まで
と決めると分かりやすいですよね。
親御さんのこだわりは
発達障害のお子さんを支えている親御さんにもこだわりはありますよね。
・同じようにできなければならない
・せめてこのくらいはできるようにしなければ
定型発達のお子さんと比較して、あれもこれもと、発達障害のお子さんのできないところばかりに、ついつい目がいっていませんか。
発達障害のお子さんの、良いこだわりを伸ばすことに目をむけましょう。
危険なこだわりを、無理せず、ゆっくりゆっくり緩めていきましょう。
無理をすると、発達障害のお子さんがパニックになってしまいます。
親御さん自身も、お子さんに無理をさせるのはつらいですよね。
無理をさせて、うまくできないお子さんを見て、イライラしてしまいますよね。
それは、発達障害のお子さんにとっても、支える親御さんにとってもよくないことです。
ですので、○○しなければ。○○させなければ。とういこだわりである観念を緩めていきましょう。