こんにちは。発達障がい支援センターの阿部由香里です。
普段の生活の中で会話をしていると、人それぞれの話し方の特徴があるなぁと気づくことがあります。
Aさんは、最初に昨日どんなことがあったんだ、と結論を話してくれる。そのあとに内容を話す。最初に話の全体像が見えてきます。これは時間がないときに要件を伝える仕事の時には効率的ですよね。
Bさんは、時系列に沿って、事の成り行きを順番に説明してくれる。話の結論は最後のお楽しみというかんじです。急いでいるときには少しイライラするかも知れません。
人によって、この話し方の特徴があるなぁと気づいたら、それは認知処理のタイプが違うのかもしれません。
認知処理のタイプを大きく2つに分けることができます。継次処理タイプと同時処理タイプです。
継次処理タイプ
継次処理が強い人は、一つづつ順序だてて説明する方が入っていきやすいです。何かを思い出そうとするときに、アレをしてコレをしたからどうだった。地図よりナビ方式で、言葉や耳で聞いて理解するのが得意です。
同時処理タイプ
同時処理が強い人は、物事を視覚的、空間的(運動的)に全体を把握することが得意です。何かを思い出す時に映像で思い出す。地図を見て、同時に様々な情報を把握する。全体から部分への方向性。
あなたは、どちらのタイプが強いと思いましたか?
普段私たちは多少の偏りがあるかもしれませんが、どちらかだけ使うのではなく、状況によって両方を使い分けながら認知処理しています。
発達障がいの特性として、認知処理様式がこのどちらかに偏っていることがあります。
話の伝わりやすさや学習の指導方針のために、心理検査K-ABCなどを受けると、その結果がわかります。まずはこちらの支援センターにメールでお問い合わせください。