こんにちは。発達障がい支援センターの阿部ゆかりです。
あなたは、自分の得意分野と不得意分野が何かをわかっていますか?人は毎日の生活の中でも、すべて一人で生きているわけではありません。必ず何かしらの助けを受けながら、相互関係を持って生活しています。
例えば、家族の関係にしても、お父さんの役割、お母さんの役割、子どもの役割などを毎日の生活の中でそれぞれが分担しながら生活しています。
お父さんが仕事をしている間、お母さんは家の掃除をしたり、皆のごはんを作ってくれたり、子どもは学校で勉強をしたり、遊んで帰ってきます。家に帰ると、楽しかったことをお互いに話したりして、情報共有をしてコミュニケーションをとったりします。
そこには、それぞれの価値があるので、お金を稼いでくるお父さんにも、お世話をしてくれるお母さんにも、笑顔や話題を運んで成長する子どもも、お互いに分担を担っています。
家族と一緒に住んでいなくても、仕事仲間やお友達とのつながりを持って、何かしらの関わりを持ちながら生活しています。コンビニのお店で物を買うことだって、お店があってお客さんの関係があってこそ成り立つものですよね。どちらが上で、どちらが下だということはありません。すべてはお互いがあって、必要不可欠な要素なのです。
あなたは何かうまくいかないことが起きたとき、やっぱり自分は何もできないとか、誰にも必要とされていないとか、すべて否定的な思いに襲われることがありませんか。
自分が否定されたと感じたとき、防衛反応として、逆に相手を責めてしまったり、自暴自棄になってしまったりしませんか。自分がどう感じるか、というのは自分が持っている心の種である観念、価値観によって左右されます。偏った観念があると、偏った結論へと結びつけてしまいます。あるがままに見ることができれば、観念で苦しむことも少なくなります。
例えば発達障がいの特性を持っていても、病気になって動けない体になった人であっても、人が持っている価値は唯一無二のもので何の変わりはありません。自分が自分である価値をしっかりと認識して、愛を持って自信を持ちましょう。
人はみな、得意なこと、不得意なことがそれぞれ違います。だからこそ、できることを分担しながら助け合っていけるのです。