こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。
発達障害がある子どもが何かをやろうとしてうまくいかない時、見ていてもどかしく感じることはありませんか。
「こうしたらうまくいくのに」と思い、やり方をアドバイスすることもあるかもしれません。
しかし、正しいやり方やうまくいくやり方を教えて、発達障害がある子どもはその通りにできないことがよくあります。
正しいやり方を教えることは大事ですが、すぐに手出し口出しせずに、自分でやろうとする努力を見守ってあげることで、自分の頭で考え、自分なりにできる方法を工夫することを身につけます。
やり方を教える場合でも、これが正しいやり方なのだと押し付けるような感じではなく、「私はこうやってやっているよ」「一度お手本を見せてあげるから、マネできそうだったらやってみて」など、最初から「こうしなきゃダメ」というスタンスにならないアドバイスの仕方をすると、子どもは受け入れやすくなります。
すでに正しいやり方を学んでいるけれども、その通りにまだできていない、といった時には、いきなり「こうしたらうまくいくよ」とアドバイスされても、それを言われた子どもは「そんなことはわかっている、でも今はまだそれができていない、もう少しほっといてほしい」と思い、やる気がそがれることがあります。
大切なことは「すぐに助言しない」ということです。
何か言いたくなっても、身体に危害が及びそうな場合でない限り、一呼吸おいて、様子を見てからアドバイスすることを心がけると、子どもの考える力、工夫する力が育ちます。