こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
発達障害の特性で自分の気持ちがわかりにくいという特性があることがあります。
すると、
うれしいことを感じとりにくく、
かといってネガティブなことは何倍も大きく感じとってしまうことがあります。
なので、自己肯定感が下がりやすく、
自分に自信を持つこととや自分を認めることがなかなかできにくく、
何もせずに様子を見ているうちに、二次障害のような症状が出てしまっていたりします。
ここで覚えておいていただきたいのが『10分の1の法則』です。
『10分の1の法則』とは、自分がポジティブなことを伝えていると思っていることが、相手には10分の1しか伝わらないという法則です。
例えば、わが子に対してほめるときに、親であるあなたは100の愛情をこめて伝えたとします。
すると、10分の1の法則が働いてわが子には10の愛情として伝わっています。
ですから、わが子に「あなたは存在だけで価値があるんだよ」ということを10伝えたいとしたら、
10倍の100の気持ちで表現していくことが大切です。
パートナーに対しても同様です。
パートナーのことを信頼しているということを10伝えたいと思ったら、
100で表現することでやっと10伝わるのですよ。
相手に伝えるための方法としては、伝える回数を増やす、伝わるような言葉を意識していくなど様々な工夫が必要です。
逆に、ネガティブなことは10倍に感じてしまうのです。
あなたが子どもに10の気持ちで叱ったとしたら、
わが子は100に感じてしまいます。
発達障害の特性で、ネガティブなことは何倍も大きく受け取ってしまうことがあるので、
それで自分に自信をあまり持てなかったり、
自己肯定感が下がってしまったり、
学校に行きづらくなって不登校になったり、
不安症やうつ状態になってしまったり、
暴言や暴力といった形で出てきたりすることもあるので、
注意が本当に必要です。
親御さん自身も疲弊してしまわないように自分自身を大切にすることも忘れないでくださいね。
お子さんの発達障害の特性での困りごとであったり、発達障害の特性かもしれないけどよくわからないとお悩みの方は、発達障害専門のカウンセリングを受けるという方法もあることを覚えておいてくださいね。
あなたの幸せになる子育てを心から応援しています。