こんにちは。発達障がい支援センターの水野幸子です。
発達障害のあなたは、あなたの特性を知っていますか?
発達障害と診断を受けている人でも、人によって特性が違うことを知っていますか?
発達障害は個性なんだよ、と言われるのは、このように人それぞれ特性が違うからなんです。
みんな違ってそれでいい。
発達障害のあなたが、自分はこれでいいんだと受け入れることができたなら、すごく楽に生きて行くことができます。
ですが、そうは言ってもと、言いたくなりますよね。
今回は、発達障害の方の特性の、こだわり、〇〇でなければならない。という考え方を緩めていくと楽になりますよ、というお話です。
発達障害のあなたが、怒りを感じるときはどんな時ですか?
発達障害のあなたの思い通りにならなかったときに、怒りの感情が湧きますよね。
例えば、あなたがお気に入りのコミックを綺麗に並べてある本棚があります。
家族の誰かが読みたいから貸してとコミックを持っていきました。
あなたが帰ると、本棚に戻しておいたよ、ありがとう。と家族に言われました。
本棚を見てみると、コミックの並び方がぐちゃぐちゃになっていました。
あなたは本棚を見たときに、どんな感情なるでしょか。
・借りたものを返すときには元通りにしなければならない
というこだわりがあると、あなたは借りていった家族に怒りを感じますよね。
借りていった家族にしてみれば、借りたコミックだから返したんです。
本棚に片付けることもしたのです。
なぜ、発達障害のあなたが怒っているのか分からないのです。
ここで、なんで元通りにしていないのと言って怒っている発達障害のあなたと、
本棚に片付けているから、元通りにしているでしょ、という家族の間でケンカが起こるのです。
もし、発達障害のあなたに、借りたものを返すときには元通りにしなければならない、というこだわりがなければ、怒りは起きていないのです。
本棚に片付けてくれたんだね。ありがとう。と言っているかもしれないのです。
こだわりが強いと、それだけ発達障害のあなたの思い通りにならないことが多くあるということになります。
思い通りにならないことが多くあるということは、発達障害のあなたが怒ることが増えるということです。
怒ることは、発達障害のあなたを楽しくしますか?
怒ることは、発達障害のあなたに安心をくれますか?
怒ることは、発達障害のあなたを幸せにしますか?
怒ることは、発達障害のあなたの人間関係をよくしますか?
上の質問の答えは、違います。ですよね。
ですので、怒りを多く感じるこだわりは、緩めていきましょう。
まずは、発達障害のあなたが何にこだわっているのかを、ノートに書きだしましょう。
そして、こだわりが強い順に並べてみましょう。
強い順がはっきり分からないときは、そのこだわりに妥協がどのくらいできるか、相手に譲ることができるかで考えていくのもいいですよ。
強い順に並べ終えたら、こだわりの低いものから、こだわらない、相手に譲るということを意識していきましょう。
気長にやっていきましょうね。
辛くなった時は、発達障がい支援センターの心理カウンセラーが応援していること、あなたに寄り添うことを思い出してくださいね。