こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。
「昨日も言ったよね。」
「前にも言ったでしょ。」
「前に教えたでしょ。」
「同じこと何回も言わせないでね。」
こう言われても、言われた方は言われたことを忘れていたり、やろうとしたけどうまくいかなかったりしてできない、ということはよくあります。
発達障害がある人の中には、親からそんな風に言われて育ってきて、「自分は言われたことができないダメな子なんだ」と思うようになり、自分に自信がなくなっていることがあります。
発達障害がなくても、たまたま忘れていたとか、一度覚えたけど、次はうまくいかなかったというのはよくあることです。
「前にも言ったでしょ!」と言って叱る親が、一方で同じことを何度も指示することがあります。
「お皿を片付けてね」「電気消してね」と、毎回のように指示していたりします。
「前にも言ったでしょ!」と言って一度教えたことはちゃんとできなきゃいけないと言いながら、一方で同じことを何回も教えているのです。
こんな風に、矛盾した指示をされると、発達障害がある子どもは、どうしていいかわからなくなり、わかっていても動けなくなります。
親は子どもの立場に立って、子どもが自分で考えたり気づいたりできるように、必要なアドバイスは丁寧に、必要でないアドバイスはしない、ということを心がければ、矛盾がなくなり、子どもが自分で動けるようになります。
こんな時はどうすればいいのか、どう考えればいいのかがわからない、という時はぜひカウンセラーに相談してみてください。