こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。
あなたは発達障害がある子どもに振り回されていると感じたことはありませんか。
Aさんは、ある時、小学生の息子が「ママ、ちょっと来て」と呼ぶので息子の部屋に行くと「やっぱり来なくていい」というので、「来なくていいんだったら呼ばないで!」と息子を叱りました。
ある時は、動物園に行きたいという息子を連れ、車で1時間かけて動物園に行きました。
動物園に着き、入場券を買って入ろうとすると、息子は「もう帰る」と言い出しました。
Aさんは、入場券も買ったので何とか息子を説得しようとしましたが、「今日は無理」と言うので、思わず「あなたが行きたいというから来たんでしょ!時間とお金を返してくれるの!」と怒鳴ってしまいました。
Aさんにしてみれば、息子に人に迷惑をかけない子になって欲しい、計画的に行動してほしい、一度行ったことはちゃんとやって欲しい、といった思いがあります。
一方、息子さんにしてみれば、自分でできないから母親に手伝ってもらおうと呼んだけれどなぜか母親が来る前にできてしまった、動物園に行きたかったけれどにおいと人ごみに耐えられなくて、どうしても入れないと思った、という理由がありました。
発達障害がある子どもは、このように予定通りに事が運ばないことはよくあります。
親として良くないことを叱ることは必要ですが、感情的にならず、子どもの状況を思いやり、受け入れてあげることができれば、子どもは安心できます。
親が言わなくても、子どもは正しい行動をわかっています。
ただそれができないだけなのです。
親として、子どもに正しいことを伝えることは大切ですが、その前に、子どもの立場に立って共感的な対応をすることで、子どもは自分に自信を持つことができます。
こんな時はどうすればいいのか、どう考えればいいのかがわからない、という時はぜひカウンセラーに相談してみてください。