こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
子育て中のあなたは、
子どもがクラスメイトや先生、家族などの人間関係での人の好き嫌いが激しいことにお悩みではありませんか?
好きな人・嫌いな人がいるというのは大人でもありますよね。
子どもも好き嫌いがあるということはあることです。
そして、発達障害(ASD・自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の白黒思考(全か無か思考・0‐100思考)が強いという特性から好き嫌いがはっきりしているという特徴が多く見られます。ASDのあいまいな物事が苦手でこだわりが強く、マルチタスクが苦手という特性から、白黒思考になりやすいので、「好き」か「嫌い」の2択に分かれやすいのです。
では、どうして多くの人は「好きな人・嫌いな人」がいるのでしょうか?
「好きな人・嫌いな人」がいる理由は、
その人が何らかのジャッジをしているからです。
そして、そのジャッジは、その人の観念つまり主観的は価値基準を基に行われています。
観念とは主観的なものごとのとらえ方・価値観・主観的な価値基準のこと。
親であるあなたもあなたのお子さんも、
観念、つまり主観的な価値基準を持っています。
あなたもあなたのお子さんも観念・価値基準をもとにジャッジ・価値判断を無意識のうちにしているので、
「好きな人・嫌いな人」というのが生まれるのですね。
これは、観念を相手に投影しているということなのです。
投影というのは、
・自分自身の何かを認めたたくないときに、それらを相手のものとして考えてしまうこと
・自分自身の観念を相手に映し出すこと
です。
たとえば、お子さんが「教室で騒いではいけない」という観念を持っていると、教室の中で騒いでいる人を見るとイライラした気持ちがわいてきてしまってその騒いでいる人のことが嫌いだと思うことがあります。
子どもが『人の悪口を言ってはいけない』という観念を持っていたら、
自分の認めたくない部分である「自分が心の中で人の悪口を言っている」ということにはもしかしたら気づいていないかもしれませんが、
いつも人の悪口を言っているクラスメイトのことを嫌いだと思ってしまうということが起きるということです。
嫌いな人がいる、ということは多くの人にとっては普通のことです。
ただ、あまりにも人のことを嫌いな気持ちが強かったり、たくさんの人のことが苦手だったりすると、
あまり幸せを感じることはできません。
幸せに生きていくためには、
苦手な人・嫌いな人が出来れば少ない方がいいのではないでしょうか。
相手のことを変えることはできないので、
変えるなら自分です。
自分の観念、つまり主観的な価値基準を変えていくことで嫌いな人や苦手な人は減らすことができるのです。
そして、自分の中の認めたくない部分を少なくしていくことも大切なことです。
ジャッジするのではなく、今は認めたくないと思っている部分を認めることができるようになっていくことです。認めたくない自分の短所・欠点・コンプレックスと思っているところを、まずは
「そんな自分も自分だよね」
と認めてあげることです。
自分の短所・欠点・コンプレックスといったネガティブに思えるところも認められるようになることを自己受容といいます。
自分のことを認められる分だけ相手のことも認めることができるようになるのですよ。
親のあなたが自分のことを認めることができた分だけ、子どものことも認めることができるようになるのです。
親であるあなたはジャッジしないつまり無条件の愛をお子さんに表現してあげてくださいね。
そうすると、子どもも自分で自分のことを認めることができるようになっていきますよ。
あなたの幸せになる子育てを応援しています。