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子どもの自己肯定感を高める方法

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 こんにちは、
 発達障がい支援センターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。

 発達障害がある子どもの自己肯定感を高めるためには、その子の特性に合わせたアプローチと環境作りが重要です。以下に、具体的な方法をいくつか紹介します。

1. 子どもの強みを認め、褒める

 発達障害がある子どもは、自分の弱点に対して敏感になりがちです。そのため、彼らの強みや成功体験に焦点を当てることが重要です。

 具体的に褒める:
 ただ「すごい!」と言うのではなく、「今日は自分からあいさつできたね」とか「計算が正確にできていたよ!」と具体的に褒めて、何が良かったかを伝えます。

 成功体験を増やす:
 子どもが得意な活動や、楽しめることに積極的に取り組ませて、成功を感じられる機会を増やします。
 例えば、絵を描くのが好きなら、その絵を家族やクラスメートに見せて共有することも自己肯定感につながります。

2. 現実的で小さな目標を設定する

 自己肯定感が低いと、自分に対して大きな期待を持つことが難しい場合があります。ですから、達成可能な小さな目標を設定し、少しずつ成功体験を積むことが大切です。

 ステップごとに目標を達成:例えば、社会的スキルに挑戦するとき、「1日1回は他の人と挨拶をする」というような小さな目標を立て、達成できたら褒めることで自信がつきます。

 成功を共有する:
 目標達成のたびに、その成果を子どもと一緒に振り返り、達成感を共有することが大事です。

3. 安心できる環境を作る

 発達障害のある子どもは、環境や人間関係に対して敏感な場合が多いです。子どもがリラックスできる、安心できる環境を作ることが、自己肯定感を高める基盤となります。

 予測可能なルーチンを作る:日常生活の中で決まったルーチンを作ることで、子どもが安心しやすくなります。特に自閉スペクトラム症(ASD)の子どもにとっては、変化が少なく、安心感を持てる環境が必要です。

 過度な批判を避ける:
 失敗に対して批判や否定的なフィードバックをするのではなく、「どうすれば次にうまくいくか」という解決策に焦点を当てることで、失敗を過度に恐れずに成長することができます。

4. 社交スキルを支援し、成功体験を増やす

 発達障害がある子どもは、社会的な場面で困難を感じることが多いですが、適切なサポートによって自信を持つことができます。

 ソーシャルスキルトレーニング(SST):
 SSTを活用して、対人スキルを少しずつ学ぶことで、他者との交流に自信が持てるようになります。
 例えば、会話のキャッチボールや、挨拶、感謝の言葉を練習することが自己肯定感を高める助けになります。

 グループ活動に参加させる:
 チームで協力するような活動に参加させ、グループでの成功体験を感じられる場面を提供します。
 例えば、学校のクラブ活動や趣味のサークルなど。

5. 自分を認める時間を作る

 子どもが自分を肯定的に評価する機会を設けることが、自己肯定感の向上につながります。毎日、ポジティブなことに目を向ける習慣を作ることが大切です。

 "Good & New"トレーニング:
 発達障害がある子どもでも、毎日良かったことや新しいことを1つ探し、それを家族や友人と共有することができます。ポジティブな出来事を振り返ることで、自分に自信がつきます。

 日記を書く:
 自分の気持ちや、その日に感じた良かったことを日記に書くことで、自己反省と自己肯定感を高める手助けになります。

6. 肯定的なフィードバックを継続的に与える

 発達障害がある子どもは、周囲からの評価や反応に敏感なことがあります。
 常に肯定的なフィードバックを与え、安心感を与えることで自己肯定感を高めることができます。

 失敗したときもポジティブに:
 失敗した場合も、次に向けて何を学べたか、どの部分が良かったかを探し、ポジティブな視点からフィードバックします。
 例えば「今日はちょっと難しかったかもしれないけど、ちゃんとチャレンジしたね」といった形で伝えます。

 定期的な振り返りの機会を作る:
 例えば、週に一度、一緒に過去の成功体験や進歩を振り返る時間を作ることで、自己肯定感を持続的に強化できます。

7. 教師など子どもに関わる人との連携を強化する

 自己肯定感の育成には、周囲の大人(教師、カウンセラーなど)の理解と協力が不可欠です。
 発達障害に関する正しい理解と適切な支援方法を共有することで、子どもの成長を一貫してサポートすることができます。

 一貫した支援:
 家庭、学校、療育など、どの場面でも一貫したサポートが重要です。
 異なる場所で異なる助言を受けると、混乱を招くことがありますので、関係者が連携して子どもを支ることが大事です。

まとめ

 発達障害がある子どもの自己肯定感を高めるには、子どもの強みを認め、小さな成功を積み重ねることが大切です。
 また、安心できる環境を整え、肯定的な関わり方をし、周囲の大人たちが一貫してサポートすることで、自己肯定感を育てることができます。

 
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