発達障がい支援センターの西浦まゆみです。
発達障害の子どもを持つ親のあなたは「学校恐怖症」を知っていますか?
学校恐怖症とは、なんらかの心理的要因で学校に行けなくなる症状のことを言います。
発達障害のわが子によっては、学校恐怖症になりやすかったりします。
これは、発達障害のわが子によっては、
不安を強く感じやすかったり、注意をされることが多かったり、
感覚過敏があったりするためです。
発達障害のわが子は学校で友人が先生に注意をされているのを見ていて、
自分が注意をされているように感じてしまったり、
注意する先生の声を敏感に反応してストレスを溜め込んでいたり
または、自分の不注意を先生に注意されたりているうちに
学校=怖いとなっていきます。
学校に行くと、また注意をされる、
また怖い声を聞かなくてはいけないというネガティブな記憶が積み重なって
学校に行くと、その記憶がフラッシュバックして学校が怖いとなっていくのですね。
そんな発達障害のわが子が「学校が怖い」と訴えてきたら
「大丈夫だよ、学校は怖くないよ」と励ますのではなく
「学校が怖いと思っているのね」と受容することが大切です。
発達障害のわが子に学校は怖くないよと言っても、
わが子にしたら怖いものは怖いのに、
自分の気持ちをわかってもらえないという思いが湧いてきます。
なので、受容の話し方で怖いと思っているのねと話すだけで
発達障害のわが子は自分のことをわかってくれているという安心感を持ちます。
そして、その後に「よく話してくれたね」とか、
「怖い気持ちを持っているのにそれに負けないように頑張っているね」
などの労いの言葉をかけることですね。
発達障害のわが子によっては、学校が怖いと思っている自分はだめ、
こんな自分ではいけないと自己否定しやすいです。
そんな中で、発達障害の子どもを持つ親のあなたが受容して労いの話し方をすると
自己否定しなくなります。
そうしていくと、学校への恐怖心が薄らいでいきます。
発達障害のわが子が恐怖心を持つのは、自分に自信がなかったり、
劣等感が強く、自分には誰も身方がないという孤独感や不安が強いからです。
そんな中、発達障害の子どもを持つ親のあなたが受容や労いの話し方をすることで、
発達障害のわが子は自分の身方がいる安心感を持ちます。
発達障害のわが子は自分の身方がいると思えるだけで、
恐怖に立ち向かっていくという勇気が持てるようになります。
なので、発達障害の子どもを持つ親のあなたが、
発達障害のわが子の身方でいつでも受め止めていくというスタンスを
わが子に示していくことが大切です。
意識してくださいね。
発達障害のわが子のことで気になることがありましたら、気軽に相談してください。
大切なことはひとりで抱え込まないことです。