こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得です。
今日は、発達障害の診断を受けたばかりの大人の方に向けて、知っておいてほしいことをお話しします。
突然ですが、あなたは診断を受けたとき、どんな気持ちになりましたか?
「やっと自分の生きづらさの理由が分かった」とホッとした方もいれば、「これからどうしたらいいんだろう」と不安になった方もいるでしょう。
いずれにせよ、発達障害の診断は、自分を理解するための第一歩です。
ここでは、診断を受けた後に知っておくべきポイントをまとめてみました。
1. 診断は「ゴール」ではなく「スタート」
発達障害の診断を受けることは、あくまで出発点です。
診断が示しているのは、「あなたがどういう特性を持っているか」ということ。
これを知ることで、自分に合った環境や方法を見つけるきっかけになります。
診断後は、「自分が得意なことや苦手なこと」「どういう場面で生きづらさを感じやすいのか」をじっくりと振り返りましょう。
自分を知ることが、これからの人生をより生きやすくする鍵となります。
2. 自分を責める必要はない
発達障害を持つ人は、「これまでの生きづらさは自分の努力不足だ」と感じてしまうことがあります。
しかし、それは事実ではありません。
発達障害は「脳の特性」であり、「性格」や「能力」の問題ではないのです。
これからは、「苦手なことを克服する」のではなく、「苦手なことをどうサポートしてもらうか」「どう工夫するか」に意識を向けてみましょう。
3. 得意なことを活かす
発達障害を持つ人の多くは、特定の分野で高い能力を発揮することがあります。例えば:
- 細かい作業に集中できる
- 独創的なアイデアを生み出せる
- パターンやデータを分析するのが得意
これらの「得意」を活かす仕事や趣味を見つけることで、自己肯定感が高まり、日々の生活が楽しくなります。
4. サポートを受けるのは恥ずかしいことじゃない
診断を受けた後、「自分一人でなんとかしなければ」と思いがちです。
しかし、サポートを受けることは、自分を大切にするためにとても重要なことです。
たとえば:
- 発達障害支援センターやカウンセリングサービス
- 職場での合理的配慮(業務内容の調整など)
- 専門家のアドバイスを受ける
これらを活用することで、ストレスが軽減され、生きやすくなります。
5. 他者との違いを受け入れる
発達障害を持つ人は、周囲の人と違う部分に悩むことが少なくありません。
ただし、その「違い」は、時に他の人にはない視点や能力をもたらすものでもあります。
大切なのは、「違う」ということを「間違っている」と捉えないこと。
自分の特性を認め、必要なサポートを受けながら、自分らしく生きていきましょう。
6. コミュニティを見つける
同じような特性を持つ人たちと繋がることは、心の支えになります。
発達障害のある大人向けのコミュニティやオンライングループを探してみましょう。
共感し合える場があるだけで、自分の特性を前向きに捉えやすくなります。
7. 無理せず、少しずつ進む
診断を受けたばかりの頃は、何をどうすればいいのか戸惑うことも多いでしょう。
でも、焦る必要はありません。
小さな一歩でも、前に進んでいることには変わりありません。
最後に
発達障害の診断は、自分をより深く理解し、自分に合った生き方を模索するためのスタート地点です。
自分を責めず、得意なことを見つけ、必要なサポートを受けながら、一歩ずつ進んでいきましょう。
あなたのペースで、あなたらしく生きることが一番大切です。
少しでもこの記事が、あなたの新しい一歩を後押しするきっかけになれば嬉しいです。