何度説明されても、わからないことはわからない
こんにちは、発達障がい支援センターの水野幸子です。
発達障害のあなたは、理解できないと動くことが出来ない。納得できないと進められない。
ということがありませんか?
例えば仕事をしているとき。
上司から仕事のやり方の説明を聞きました。
発達障害のあなたは理解ができなくて、どのように仕事を進めていけばいいのかわからないと思っています。
同僚は、どんどん仕事を進めていくのを見て、
・どうしてさっきの説明で分かるの?
・どうして進めていくことができるの?
と、不思議に思いますよね。
同僚に、どうしてこのやり方にするのかわからない。前のやりかたの方がいいですよね。と理解できていないことを聞きました。
すると同僚は、
そうかもしれないけど、こうやってやれと言われたことをやればいいんだよ。と言うのです。
つまり、発達障害のあなたが納得できなくて、理解できていないことを、同僚もおかしいなと思っているにも関わらず、仕事はどんどん進めていくことができている、ということになるのです。
納得できないと、理解できないと仕事を進めていくことができない。というのが、発達障害のあなたの特性になるのですね。
納得できないと、理解できないと行動ができない、というのは、仕事では期限に間に合わなくなるかもしれない危険性があるので、動かないわけにはいきませんよね。
理解できないまま、納得できないまま仕事を進めるにしても、
どうして?
なんで?
という疑問が発達障害のあなたの中にはあるので、仕事をしていても楽しめないし、やる気が失せていきますよね。
発達障害のあなたの気持ちが沈んでいくのはよくないことです。
気持ちを沈まないようにするには、発達障害のあなたが疑問に思っていることを理解していくことが大切になってきます。
上司や同僚に、理解できないことを伝え、もう一度説明して欲しいとお願いしてみましょう。
説明は、最初に口頭でしてもらっていて理解ができていないのなら、べつの方法での説明を聞きましょう。
・図にしてもらう。
・文字にしてもらう。
これだけで、理解の度合いが変わってきますよ。
そして、図にしたほうが分かりやすいと感じたあなたは、これからも図で説明してもらったほうが理解しやすいということが分かりますよね。
耳からだけではなく、視覚からも教えてもらったほうが理解できる特性を持っているということになるのです。
発達障害の特性で、こだわりを持っているあなたは、新しいやり方になじむのに時間がかかる可能性があります。
以前のやり方が一番いいと思い込んでしまいやすいです。
変化は嫌ですよね。
変化を嫌う発達障害のあなたは、新しいことを受け入れたくないという気持ちが強いがあまり、自分の意見が正しいから、自分の意見に合わせるように説明してください。
という、無茶なことを言うようになりやすいです。
自分の意見が正しくて、他の意見はダメだ。
と、思っていると、いくら説明を受けても納得できないし、理解ができません。
そして、理解できない自分はおかしいんだ。ダメなんだと、自分を責めることになります。
発達障害のあなたには、苦しいことですよね。
仕事の場合であれば、おかしいと思っても、仕事はこういうものだから、進めていくしない。と割り切っていくことも必要になってくるのです。
納得できないことを行動していくことは苦しいですよね。
ですが、仕事に慣れてくると、この方法でよかったのではないのと思えてくる可能性が高いです。
頭が納得できたら行動する。から
行動しながら頭も納得していく。
に少しづつでも慣れていくと、辛さや苦しみが消えていきますね。
理解できなくても、そういうものなのだ、と割り切れるようになると楽になれますよ。
1人で悩みを抱え込まないでください。
いつでも発達障がい支援センターの心理カウンセラーが寄り添うことを覚えておいてくださいね。