こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得です。
近年、発達障害という言葉を耳にする機会が増え、ご自身やお子さんのことで「もしかしたら発達障害かもしれない」と考える方もいるかもしれません。
「病院で診断を受けるべきか迷っている」という方もいるのではないでしょうか。
この記事では、発達障害の診断を受けるべきか迷った時のサインと判断基準について解説します。
発達障害とは
発達障害は、生まれつきの脳機能の発達の偏りによって、行動や学習、コミュニケーションなどに特有の特性が現れる状態を指します。
発達障害はいくつかの種類に分類され、主なものとして、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)などがあります。
発達障害の診断を受けるか迷う時のサイン
以下のようなサインが見られる場合、発達障害の可能性を考慮し、専門機関への相談を検討してみるのも良いかもしれません。
- コミュニケーションの困難さ:
- 言葉の発達の遅れ
- 相手の気持ちを理解するのが苦手
- 空気を読むのが苦手
- 友達との関係をうまく築けない
- 行動の特性:
- 落ち着きがない、じっとしていられない
- 順番を守るのが苦手
- 忘れ物や失くし物が多い
- 特定の物事に強いこだわりがある
- 学習の困難さ:
- 読み書きや計算が苦手
- 集中力を持続するのが難しい
- 指示を理解するのが苦手
これらのサインは、発達障害ではない他の要因によっても現れることがあります。そのため、自己判断せずに専門家の意見を聞くことが大切です。
発達障害の診断を受ける判断基準
診断を受けるかどうか迷った際には、以下の点を考慮してみましょう。
- 日常生活への支障: 特性が日常生活にどの程度支障をきたしているか。仕事や学業、人間関係などに大きな影響が出ている場合は、診断を受けることで適切な支援につながる可能性があります。
- 周囲からの指摘: 家族や友人、学校の先生などから特性について指摘を受けることが多い場合。
- 二次的な問題: 発達障害の特性が原因で、不安や抑うつなどの二次的な問題が生じている場合。
発達障害の診断を受けるメリット
- 特性の理解: 診断を受けることで、自身の特性を客観的に理解することができます。
- 適切な支援: 診断に基づいて、適切な支援や療育を受けることができます。
- 周囲の理解: 周囲に特性を伝えることで、理解や協力を得やすくなります。
発達障害の診断を受けるデメリット
- 精神的な負担: 診断結果を受け止めることが精神的な負担になる場合があります。
- 周囲の偏見: 周囲の理解が得られない場合、偏見や差別を受ける可能性があります。
相談窓口
発達障害について相談できる窓口はいくつかあります。
- 発達障害者支援センター: 各都道府県に設置されており、発達障害に関する相談や支援を行っています。
- 児童相談所: 18歳未満の子どもの発達に関する相談窓口です。
- 医療機関: 精神科や児童精神科などで発達障害の診断を行っています。
まとめ
発達障害の診断を受けるかどうかは、個々の状況によって異なります。
日常生活への支障や周囲の意見、二次的な問題などを考慮し、必要に応じて専門機関に相談してみることをお勧めします。