
言ってもらわないと分からないよ。
こんにちは、発達障がい支援センターの水野幸子です。
発達障害のあなたが人と関わっている中で、困ったな、分からないな、と思うことはどんなことですか?
・話を聞いてないと言われる
・空気を読めよと言われる
・なぜ分からないと言われる
・察せれるよねと言われる
などなど、色々あると思います。
人と話をしていて、相手の言っていることが自分が受け取ったことと違うことがよくありませんか?
どうしてそう理解したの!と怒られることはありませんか?
発達障害のあなたは、なぜ相手が怒っているのか分かりません。なので、どうして自分が怒られるのか分からないでいます。
なのに、自分が悪いように言われて、関係がギクシャクしてしまった。
気が付いたら、連絡を取らなくなっていた、ということもありませんか?
理由が分からないのは嫌ですよね。
発達障害のあなたが、悪いことをしているとは思っていないことで、怒られるのはイヤですよね。
なんだかよく分からないけど、人との会話で相手が言っている意味を間違えて理解して、怒られる、嫌がられる、疎遠になってしまう。
ということを繰り返しているのなら、発達障害のあなたの特性が原因になっている可能性が高いです。
原因になっている特性は
人の表情、声のトーン、仕草から何を言おうとしているのかを察することが苦手
ということです。
人が話をしている時、伝えたいことの20%が言葉で伝えていて、表情や態度で80%を伝えていると言われています。
発達障害のあなたにとっては、言葉で伝えてくれることが、相手の気持ちの100%になっているのです。
相手の伝えたいことが、言葉では20%だけなのに、発達障害のあなたは100%と受け取っている。
相手の残りの80%があることを知らないあなたと、相手の間にギャップができるのは当たり前ですよね。
相手は、理解してよ、なんでわからないの、察してよ。と怒ってくるでしょう。
発達障害のあなたは、そんなこと言ってないよね。言っていたことはこれだよね。となります。
どうして怒られるのか分からない。となりますよね。
では、お互いに気持ちよくコミュニケーションを取り、良い人間関係を作っていくにはどうしたらいいでしょうか?
相手からすると、言葉以外で表現されている「隠れたメッセージ」を、読み取れるようになって、と思う事でしょう。
読み取れていれば、発達障害のあなたも読み取っていますよね。読み取りたいと思いますよね。
発達障害の特性なので、発達障害のあなたがスキルトレーニングをするだけでは、すぐにうまくいきません。
相手にも協力してもらう必要があります。
発達障害のあなたが、自分は言葉で伝えてもらったほうが理解できるので、はっきり言ってください。と伝えておくと、相手も言いやすいですよね。
発達障害のあなたが、はっきり伝えてくださいと言ったとしても、相手は
はっきり言っていいのかな。
発達障害のあなたを傷つけることになるのではないのかな。
発達障害のあなたに、嫌われるのではないのかな。
と、心配するところがあります。
そうすると、結局、言葉ですべてを伝えることはなく、だから察してよ、と言われることになるかもしれません。
ですので、発達障害のあなたは、はっきりと伝えてもらっても大丈夫です。と伝えましょう。
そうすることで、行き違い、思い違いが減っていきますよ。
はっきり言われると、傷つくということもありますよね。
納得できないと思うこともあるでしょう。
その時は、理由を教えてもらえますか?と聞いてみましょう。
「隠されたメッセージ」があるのだ、ということを知っているだけでも、だいぶ違いますよね。
はっきり言われるのはイヤかも、と思ったあなたは、
または、〇〇ということでいいですよね。では、〇〇します。と確認をしてみましょう。
そうすることで、相手が理解しきっていないことに気づいて、実は、△△してほしい、と言ってくれるようになることもあります。
少しづつでも行動していくことで、状況が徐々によくなっていきますよ。
発達障害のあなたはが、一人で悩んでいるのなら、誰かに相談してみることも、状況がよくなっていくことへの一歩です。
誰に相談したらいいのか分からない、という時は、
発達障がい支援センターの心理カウンセラーがいつでも寄り添うことを、覚えておいてくださいね。