
~「自分らしく働く・生きる」ためのヒント~
こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得です。
今回は「発達障害のある大人が、社会の中で少しでも生きやすくなるにはどうしたらいいのか?」というテーマでお話ししたいと思います。
「まわりに合わせるのがつらい」
「ミスばかりして自己嫌悪になる」
「雑談が苦手で、職場で孤立してしまう」
そんな悩みを抱えていませんか?
発達障害のある方にとって、社会で“普通”を求められるのはとても大きなストレスになります。
でも、それはあなたの「努力不足」ではありません。
あなたの脳の個性に合った工夫や環境があれば、社会の中でも、もっと自然体で過ごせるようになります。
ここでは、「社会に適応する=我慢して無理をする」ではなく、
「自分に合った形で社会とつながる」ためのアプローチをお伝えしていきます。
1. 自分の特性を知ることからはじめよう
発達障害には、主に以下のようなタイプがあります:
- ASD(自閉スペクトラム症):空気を読むのが苦手、急な変化がストレスになる、こだわりが強いなど
- ADHD(注意欠如・多動症):集中が続かない、忘れ物が多い、じっとしていられないなど
- LD(学習障害):読み書き・計算など特定の分野だけが苦手
自分がどのタイプに当てはまり、どんな場面で困りごとが出やすいのか、まずは知ることが大切です。
診断を受けていなくても、「自分はこういうときに疲れやすい」「こんなミスが多い」といった経験を振り返るだけでも、十分な手がかりになります。
2. 得意・不得意を整理してみよう
社会に適応するうえで重要なのは、「苦手をなくす」ことよりも、
「苦手をうまく避ける or 補う」工夫をすることです。
例:
- 書類管理が苦手 → アプリやチェックリストを活用する
- 雑談が苦手 → 話題をあらかじめ準備しておく
- 音や光に敏感 → ノイズキャンセリングイヤホンやサングラスを使う
無理に「普通」に合わせようとせず、自分に合ったやり方を探すことで、心と体の消耗がグッと減ります。
3. サポートを遠慮なく使う
発達障害のある大人を支える制度やサービスは、思っている以上にたくさんあります。
- 就労移行支援:自分に合った働き方を探したり、職場での困りごとを相談できます
- 合理的配慮:職場で「音を減らしてほしい」「作業の手順を明確にしてほしい」などの配慮をお願いできます
- 相談支援:発達障害専門のカウンセラーや支援者が、困りごとに一緒に取り組んでくれます
「助けてもらう=負け」ではありません。
助けを借りることは、自分らしく生きるための大切な手段です。
4. 自分の「心地よさの軸」を大事にする
最後に、いちばん大事なこと。
それは、「社会に合わせるために、自分を見失わないこと」です。
世間の「ふつう」「常識」は、人によって全然ちがいます。
誰かと比べて「自分はダメだ」と感じたら、それは間違った物差しを使っているサインかもしれません。
あなたにとっての「心地よさ」「安心できる人間関係」「無理のない働き方」を軸に、
自分らしいペースで生きていくことが、何よりも大切です。
おわりに:あなたは、あなたのままでいい
発達障害があることで、たしかに苦労もあります。
でも、その特性ゆえに、人とは違う視点を持っていたり、ひとつのことに没頭できたり…
あなたにしかない強みも、きっとあるはずです。
大事なのは、「自分を変えること」ではなく、
「自分を知って、自分に合った生き方を選ぶこと」。
少しずつで大丈夫。
今日も、自分らしく、一歩ずつ。