
こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得です。
発達障害と診断されると、ホッとすることもあれば、「これからどう生きていけばいいんだろう…」と不安になることもありますよね。
日常生活もやることが多くてたいへん、と感じることがあるかもしれません。
ちゃんとやらなきゃと思うと余計たいへんになりますが、完璧を目指す必要はありません。
ちょっとした工夫や視点の切り替えで、日々の暮らしを楽にすることができます。
今回は、そんな日常を少しでも「自分らしく」「ラクに」生きるためのヒントをご紹介します。
①「できないこと」を責めない。代わりに「工夫できること」に目を向ける
発達障害の特性によって、
・忘れ物が多い
・時間通りに行動するのが苦手
・音や光に敏感で疲れやすい
といったことが起こりやすくなります。
でも、それは“あなたのせい”ではありません。
脳の働きの違いによるものなんです。
だからこそ、自分を責めるよりも、
「どうすればやりやすくなるかな?」と工夫の方向に意識を向けてみましょう。
② 日常の「ルーティン」を味方にする
やるべきことがたくさんあると、頭の中がごちゃごちゃしてしまうことはありませんか?
そんなときは、毎日の行動をルーティン化してみてください。
たとえば、
🌞 朝起きたら「顔を洗う→歯をみがく→コーヒーを淹れる」
🌙 夜寝る前は「お風呂→スマホの電源オフ→読書10分」
ルーティンができると、「次に何をするか考えなくていい」ので、心がラクになりますよ。
③ スマホやタイマーは「自分の味方」にする
時間管理が苦手な方は、スマホのリマインダーやタイマー機能をフル活用しましょう!
🕒 予定の30分前に通知がくる
🧹 家事はタイマーを5分だけセットして“集中タイム”にする
など、自分の苦手を補ってくれる“頼れる道具”として使ってみてください。
④ 感覚に敏感な人は「刺激から身を守る準備」を
発達障害の中でも、自閉スペクトラム症(ASD)傾向のある方は、音や光、においなどの感覚に敏感なことがあります。
そんなときは、
🎧 ノイズキャンセリングイヤホン
🕶 サングラス
😌 香りの弱い柔軟剤
など、自分にとって“快適な空間”を作る工夫をしましょう。無理して我慢するより、自分を守るほうがずっとラクになります。
⑤「ひとりの時間」で心をリセットする
人と関わることが多いと、どっと疲れてしまうことも。
だからこそ、意識的に「ひとりの時間」をつくることも大切です。
🌿 静かなカフェでぼーっとする
📖 好きな本やマンガを読む
🚶♂️ 公園を散歩する
こうした時間は、心を落ち着けて、次に進むためのエネルギーを補給してくれます。
最後に:あなたは「そのまま」で価値がある
発達障害の特性は、時に不便さを感じさせるかもしれません。
でも、同時にそれは、
人と違う視点で物事を見たり、独自の発想で行動できるという大きな強みでもあります。
「こうでなければならない」にとらわれすぎず、
“自分らしく生きる”ことに焦点をあててみてください。
少しずつで大丈夫。
あなたに合ったペースで、あなたらしい毎日をつくっていきましょう🌸